『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2の話数が少ない理由とは?

大人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚ドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2はシーズン1に比べてエピソード数が2話少ないが、その理由をエピソード監督を務めるクレア・キルナーが明かしている。

各話のオープニングとエンディングを優先した結果

米Hollywood Reporterのインタビューでキルナーが、全10話だったシーズン1からシーズン2が8話構成となった理由に言及し、ショーランナーのライアン・J・コンダルがエピソード数を決めたと語った。「素晴らしいエピソードが8話あって、各エピソードで多くのことが起こるため、1時間に凝縮するのに苦労することが時々あるんです。ライアンの決断は、各話に優れたオープニングと結末を与えることであり、感情に訴えて視覚的にワクワクするような出来事が数多く詰め込まれています」と回答。ペース配分を考えた上での決断だったようだ。

またキルナーは、シーズン1で自身が監督した3エピソード(第4話・第5話・第9話)の中で特に誇りに思うシーンも明かしている。「第9話で、レイニスがドラゴンに乗って王室の戴冠式を華々しく妨害する場面ですね。あれは本当に大掛かりなシークエンスで、マイクを握って俳優やエキストラ全員に“ドラゴンが来ますよ!”と叫んで、みんなを叱咤したことを鮮明に覚えています。それから、(レイニラ王女とレーナーの)結婚式は撮影に10日間かかりました。振付師と一緒にターガリエン家のダンスを考案したんです。『ゲーム・オブ・スローンズ』のダンスで参考にできるものがなかったので、私たちは先史時代の鳥について考え始め、鳥の動きを使ってダンスを振り付けるにはどうしたらいいかを考えました。それから、レイニラとデイモンが(貧困街の)蚤の溜まり場と売春宿に行く場面も気に入っています」

また、シーズン2では5人のエピソード監督が参加したことで良い意味で競争心を煽り、お互いに編集用の下見フィルムを見て、それぞれの仕事について意見するなどして刺激し合ったそうだ。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2は米HBOにて2024年にリリース予定。シーズン1はU-NEXTにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Hollywood Reporter