名匠ウィリアム・フリードキンが永眠。オスカー監督らが追悼

1971年の『フレンチ・コネクション』で30代半ばにしてアカデミー賞監督賞を受賞し、その2年後の『エクソシスト』でも同賞に再びノミネートされたウィリアム・フリードキンが、87歳で亡くなった。彼の死を受けて、ハリウッドの名だたる面々が追悼の言葉を寄せている。米Deadlineなど複数のメディアが報じた。

名だたる面々がその死を惜しむ

フリードキンは現地7日(月)、心不全と肺炎によりロサンゼルスで息を引き取ったという。

シカゴ生まれで地元のテレビ局の郵便係としてキャリアを始めたフリードキンは、1960年代前半からテレビ映画やテレビシリーズの一編でメガホンを取るようになり、1967年の『ソニーとシェールの グッド・タイムス』で長編映画デビュー。その4年後の1971年に手掛けた『フレンチ・コネクション』はアカデミー賞主要5部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚色賞・編集賞)に輝き、1973年の『エクソシスト』も興行・批評の両方で大きな成功を収めた。その後、テレビ界に戻ってジャック・レモンやジョージ・C・スコット競演のTV映画『12人の怒れる男/評決の行方』や『CSI:科学捜査班』などの監督を担当。6年ぶりの新作として、ハーマン・ウォーク著「ケイン号の叛乱」を元にした映画が控えていた。

『エクソシスト』に出演したエレン・バースティンは「私の友、ビル・フリードキンは独創的で頭が良くて教養があり、恐れ知らずで野性的で才能にあふれた人だった。セットでの彼は自分が何を求めているかをちゃんと理解していて、そのためなら何でもした。一方で、新しい何かが起きているのを目にすれば、当初のアイデアをナシにできる柔軟性もあった。文句なしの天才だったわ」と称えた。

フリードキンの遺作『The Caine Mutiny Court-Martial(原題)』に出演するキーファー・サザーランドは、「ウィリアム・フリードキンと一緒に仕事ができたことは僕のキャリアの中でも誇らしいこと」と述べている。

“ホラーの帝王”スティーヴン・キングは、フリードキンを「才能あふれるフィルムメイカー」と評し、「『エクソシスト』はもちろん素晴らしいが、私にとって真のクラシックは『恐怖の報酬』だ」と、1977年の作品を推薦。

1970年代にフリードキンとともに制作会社を立ち上げたこともある巨匠フランシス・フォード・コッポラは、同世代の監督として初めてできた友人だったという旧友フリードキンについて「ちょっと怒りっぽくて愛すべき性格で、美しく賢い巨人のような男だった」と評し、「彼の映画はどれもがビリーの才能を感じさせるもので、生き生きしている」と称賛した。

フリードキン、コッポラとともにオスカー監督の一人であるギレルモ・デル・トロは、フリードキンと一緒に写った写真に添えて以下のようなメッセージを投稿。「世界は“シネマの神”の一人を失った。映画界は優れた学者を、そして私自身は親愛なる友人を亡くした。彼は去ってしまったが、存在してくれたことに感謝したい」

そのほかにも、イライジャ・ウッド(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ)、イーライ・ロス(『ホステル』シリーズ)、スコット・デリクソン(『エミリー・ローズ』)、デヴィッド・エアー(『フューリー』)、ジョン・カーペンター(『ハロウィン』)、クリストファー・ミラー(『くもりときどきミートボール』)らが追悼の言葉を述べている。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline