『ブレイキング・バッド』ブライアン・クランストンがディズニーCEOに抗議

ハリウッドで起きている全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキ。現地時間25日(火)にニューヨークのタイムズスクエアで行われた集会に参加したブライアン・クランストン(『ブレイキング・バッド』『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』)が、今回のストライキに対して否定的な見方を露にしているディズニーのボブ・アイガーCEOを名指しして抗議した。米Varietyほか複数のメディアが伝えている。

「理解できなくても耳を傾けて」

「Rock the City for a Fair Contract」と名付けられた集会の演説で、SAG-AFTRAと契約を結ばなかったとしてハリウッドの重鎮たちを激しく非難したブライアン。「私たちの業界は急激に変化しました。10年前のビジネスモデルでさえまったく異なります。彼らはそれを承知の上で、時代遅れのこれまで通りの経済システムに固執するために私たちと徹底的に闘っているのです。彼らは私たちに過去に戻ってほしいと望んでいるようですが、私たちはそんなことはできませんし、するつもりもありません」

ブライアンは続けて「アイガー氏へメッセージがあります」と組合員仲間たちの声援を受けながら話し、「あなたが私たちとは違うレンズを通して物事を見ていることは知っています。あなたが私たちのことを理解できるとも思っていません。でも、私たちが仕事をロボットに奪われるつもりはないと言う時、私たちの話に耳を傾けてください。しっかりと聴いてほしいのです」と訴えた。

「私たちは働き、生計を立てる権利を奪わせるつもりはありません。そして最後に、最も重要なことですが、私たちの尊厳を奪わせることは許しません!」と続けたブライアン。さらにピケを張る組合員たちに最後まで団結することを約束し、「みんなで力を合わせましょう。私たちはこの闘いに勝つのです」とスピーチを締めた。

この日の演説にはブライアンのほかにも、『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』のスティーブ・ブシェミや『ホワイトカラー』のマット・ボマー、『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』のウェンデル・ピアース、『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』のクリスチャン・スレイター、『アバター』シリーズのスティーヴン・ラング、『グッド・ファイト』のクリスティーン・バランスキーといった俳優たちが参加。

さらに『マン・オブ・スティール』のマイケル・シャノン、『エクソシスト』のエレン・バースティン、『ザ・ホエール』のブレンダン・フレイザー、『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェシカ・チャステイン、『アグリー・ベティ』のヴァネッサ・ウィリアムズ、『ジュラシック・パーク』シリーズのBD・ウォン、『キック・アス』シリーズのクロエ・グレース・モレッツらの姿もあったという。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety