サンディエゴ・コミコンにさらなる打撃。『ザ・ボーイズ』スピンオフなども参加を取り止め

世界中から注目を集める北米最大のファンイベント、サンディエゴ・コミコン。しかし、ハリウッドで起きているストライキの影響を受け、今年はかなりの小規模開催となりそうだ。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

Amazonやワーナー作品も不参加へ

今年は7月20日から23日にかけて開催予定のサンディエゴ・コミコン。だが、5月に全米脚本家組合(WGA)がストライキを開始したこともあり、6月下旬時点でユニバーサル・ピクチャーズ、マーベル・スタジオ、ルーカスフィルム、ソニー・ピクチャーズ、Netflixなどが今年は参加しない方針を表明していた。そしてコミコン開幕まで1週間を切った今月14日には、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)もストライキへの正式参加を表明。それを受けて、キャンセルが相次いでいる。

この度、新たに参加を取り止めたのは、ワーナー・ブラザースの大作映画である『デューン 砂の惑星PART2』や『ゴジラ』シリーズ新作『Godzilla x Kong: The New Empire(原題)』、Amazonの『ホイール・オブ・タイム』や『ザ・ボーイズ』のスピンオフ『ジェン・ブイ』、Netflixの『アボット エレメンタリー』、米AMCの『インタビュー・ウィズ・バンパイア』ドラマ版など。

一方、『スター・トレック』ユニバースや『ウォーキング・デッド』ユニバース、アニメ映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』のほか、『グッド・オーメンズ』『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』といったものはまだ予定に入っている。これらの多くは、その内容が初出し映像や未公開映像のお披露目といったものだからこそ、俳優たちの参加が見込めない状況でも実施できるようだ。

本来であれば大作映画や人気ドラマの最新情報が明かされる場でもあり、ファン・メディアに向けた大事なプロモーションの機会となっていたサンディエゴ・コミコン。パンデミック中は中止を余儀なくされたが、2022年夏にマスク着用やワクチン接種などの対策を取ることで復活していた。今年はそうした制限もなくなって数年ぶりの大規模開催かと期待されていただけに残念だ。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

Photo:『ザ・ボーイズ』©Amazon Studios