CGI多用のマーベル作品に出演している俳優の間で、「グリーンスクリーンの前では演技の意味がない」との意見が浮上している。しかし、マーベルドラマ『シークレット・インベージョン』でガイアを演じるエミリア・クラークは、その意見に賛同できないようだ。米Varietyが伝えている。
グリーンスクリーンの“プロ”の意見は…
最初に、「アンチ・グリーンスクリーン」を公に唱えたマーベル俳優は、『マイティ・ソー』シリーズでオーディンを演じた名優アンソニー・ホプキンスだ。2021年に米The New Yorker誌のインタビューでアンソニーは、「鎧を着せられてつけ髭をつけた私は、玉座に座ってちょっと叫んだだけ。グリーンスクリーンの前に座っていたら演技をする意味がない」と語っていた。そのほかにも、『ブラックパンサー』シリーズでラモンダ女王を演じたアンジェラ・バセットが、同シリーズでは可能な限りCGIを使用せず、舞台セットが存在していたため、アンソニーのマーベル映画体験よりもずっと良かったとして、アンソニーの先の発言に賛同するようなコメントをしていた。
そんなベテラン俳優たちの言葉に、米Los Angeles Times紙のインタビューでエミリアが反論。「こういった作品では、キャストが演技をしないという烙印を押されがちなの。だけど、それならなぜ、スタジオは偉大な俳優たちに出演を依頼して、なぜ彼らはイエスと答えるのかしら?」と、逆に質問を投げかけた。
『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』といった特殊効果が多用される作品に数多く出演してきたエミリアは、もしグリーンスクリーンの前での演技が本物でないのなら、サミュエル・L・ジャクソンやオスカー女優のオリヴィア・コールマンといった大物俳優は、そもそも出演したがらないだろうとも述べている。エミリアが出演する『シークレット・インベージョン』で、サミュエルは映画『アベンジャーズ』シリーズから引き続いてニック・フューリー役、オリヴィアはソーニャ・ファルズワース役で出演している。そのほかにもジェームズ・“ローディ”・ローズ役のドン・チードルやタロス役のベン・メンデルソーンも登場している豪華キャストについてエミリアは、「キャストの顔ぶれが信じられないわ。“どこに(出演契約の)署名をすればいい?”という感じだったの」とも述べており、出演を即決したこともほのめかしていた。
エミリアが出演する『シークレット・インベージョン』は、Disney+(ディズニープラス)にて毎週水曜日に新エピソードが配信される。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Variety
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