3番組を製作中のライアン・マーフィー、脚本家ストライキのリーダーを訴えると脅迫!?

ヒットメイカーとして知られるライアン・マーフィーは、ただいま番組3本を製作中だが、ハリウッドでストライキを継続している全米脚本家組合を率いるウォーレン・レイトを訴えると脅迫したとThe Hollywood Reporterが伝えている。

でたらめな内容をツイート

事の発端は6月21日にライトがしたツイート。『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』の脚本家としても知られるライトは、マーフィーが手掛ける『アメリカン・ホラー・ストーリー』のスタッフが「もし脚本家組合のピケを張ったらマーフィーからのけ者にされる」と言っていたとツイート。

当時マーフィーの広報はライトのツイートを「まったくのでたらめであり、断固として事実無根である」とコメントしていた。

この主張に対し、マーフィーの弁護士はWGA(全米脚本家組合)の指導部に手紙を送った。その後、ライトは初期のツイートを「根拠のないものであり、完全に誤りであり不正確だった」と謝罪して撤回。ツイートも削除した。

以降マーフィーの代理人はコメントを控えていた。ライトの弁護士によるとこの手紙に訴訟の構えが書かれ、脅迫されたのだという。

組合全体を揺るがす事態に発展

組合内部でもライトの退任に怒りの声が上がるなど、組合全体を揺るがす事態に発展している今回の出来事だが、指導部はキャプテンたちに対して「我々の敵は他のメンバーではなく、AMPTP(映画・テレビプロデューサー協会)です。互いに攻撃しあえば、AMPTPが勝ちます」とコメント。

同時に「ライアン・マーフィーについて決して諦めることはない」と宣言。「ストライキルールコンプライアンス委員会はすべての手がかりを調査し続ける」と立場を表明した。

東海岸で現在制作されている脚本に基づくシリーズはわずか4つと報じられており、そのうち3つはマーフィーの作品。

WGA西部のメンバーであると同時にプロデューサー兼監督でもあるマーフィーは、脚本家の業務を行っていない限りは仕事を続けることが許可されているが、複数の情報筋はマーフィーが先週ニューヨークで2度WGAのピケを破っていたという目撃証言があるという。マーフィーに近い情報筋によれば、彼は過去1カ月間ニューヨークに滞在していなかったようだ。

しかしWGA東部の幹部であるひとりは「どの組合も憶測に基づいて誰かを有罪にすることはできない」とコメント。「私たちの何百万人もがそれを見たいと思っていますが、彼がスト破りをしている証拠はありません。彼はストが始まる前に書かれた脚本を製作しているのです」と話した。

もしマーフィーがストライキルールに違反していると判明した場合、資格停止や除名、罰金などの処分が課せられる可能性があるという。(海外ドラマNAVI)

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