Netflixなどで就寝前に実録犯罪シリーズを観る人は要注意!?心理学者が警告

ここ近年、Netflixなどで実録犯罪ドキュメンタリーシリーズが数多く配信されて人気を博しているが、ある心理学者が、「睡眠前に実録犯罪シリーズを観たがる人は要注意」だと警告を発している。

「眠りに落ちるために就寝前に実録犯罪シリーズを観たがる人は…」

Netflixでは、連続殺人鬼テッド・バンディの犯罪と逮捕までを描く実録ドキュメンタリー『テッド・バンディ ~連続殺人犯を愛した女~』や、妊娠中の母親と幼い娘二人の失踪事件に迫った『アメリカン・マーダー:一家殺害事件の実録』などを配信。実録犯罪ドキュメンタリーは一つのジャンルとして確立されつつある。

ドラマシリーズにおいても、実際の事件・犯罪者をもとにした犯罪モノが絶えない。近年では、実在のシリアルキラーをもとにしたエヴァン・ピーターズ主演の『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』が記憶に新しい。現在Apple TV+では、24人の人格を持つビリー・ミリガンを題材にした、トム・ホランドが主演する『クラウデッド・ルーム』が配信中だ。

米indy100によると、ポッドキャスト番組「The Mel Robbins Podcast」にアメリカ人のテマ・ブライアント心理学教授が出演し、「眠りに落ちるために就寝前に実録犯罪シリーズを観たがる人は、有害な方法で自身のトラウマに対処しようとしている兆候かもしれない」と主張している。

博士は、「寝る前のリラックスタイムが、『LAW & ORDER』を3話観ることだとしたら、“なぜトラウマ的な内容でリラックスできるのか”について考えてみてほしいですね。被害や犯罪、違反や攻撃といった内容が、就寝時間までに自分を癒してくれるということは、それがあなたのトラウマなのです」と論じている。博士のセラピーセッションでは、多くの患者が実録犯罪を描いた作品を好み、「そういった番組を視聴することは普通であり、身近に感じている」と明かしているという。

さらに博士は、「私たちの中には、ストレスの多い環境で育った人もいます。そして自分自身に戻るためには、不快感に身を任せなければならないこともあるのです」とも説いている。

なお以前には、アメリカ人の約三人に二人が、シリアルキラーの番組を好んで視聴しているという統計結果が出ていた。(海外ドラマNAVI)

Photo:Photo by: Wynne Neilly