『デクスター ~警察官は殺人鬼』や『YOU ―君がすべて―』、『ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語』など、シリアルキラー(連続殺人犯)を描くドラマシリーズが数多く製作されている。一見、凄惨な殺害シーンや陰鬱なキャラクター像など敬遠されても不思議はないが、米国人の約3人に2人がシリアルキラー番組のファンであると明らかになった。
世代別に見ると…?
米Morning Consult社が実施した最近の調査によると、米国の成人の約3分の2(62%)が連続殺人犯を扱ったテレビ番組や映画のファンで、米国の成人の4分の1が、このジャンルの“熱心な”ファンだと答えていることがわかった。またミレニアル世代の80%近くが、シリアルキラーのコンテンツのファンだと回答。その内訳は、男性(65%)が女性(60%)よりもわずかに多く、世代別ではミレニアル世代(78%)とZ世代(74%)が最も多く、X世代では67%、ベビーブーマー世代では45%との結果になった。
惹かれる理由は?
では、なぜ多くの人々がシリアルキラー番組のファンで、好んで視聴するのだろうか? その質問には、回答者の89%が「シリアルキラーの心理を知りたいから」と答え、84%が「サスペンス」を理由に挙げている。
ある専門家は、多くの視聴者がこの種のコンテンツに惹かれるのは、自分とかけ離れた世界を観ることが一種の現実逃避として機能し、あるいはアドレナリン放出による興奮のためだと分析。また、米国の成人10人のうち7人(72%)は、シリアルキラーに関するコンテンツは、その世界についてより多くの情報を得たと感じることができるため、興味深いとも答えている。さらに統計データによると、米国の成人の半数以上(52%)が、連続殺人犯の人生を描いたフィクションTV番組や映画を観賞し、彼らについて学ぶことは適切であると回答。シリアルキラーの番組に夢中になることに、後ろめたさは感じていないようだ。
今回の統計結果を裏付けるように、米Showtimeにて『デクスター ~警察官は殺人鬼』の新スピンオフ2本が進行中だ。
『デクスター』はAmazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)にて配信中。『YOU』と『ダーマー』はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Sam WilliamsによるPixabayからの画像