1960~70年代を舞台に、ニューヨークの広告業界を描く秀作ドラマ『MAD MEN マッドメン』にドン・ドレイパー役で主演したジョン・ハムが、サスペンス映画『ゴーン・ガール』に主演したかったが、ドラマシリーズの契約に拘束されて実現しなかったと明かしている。
出演したいと思っていた
ギリアン・フリンの同名ベストセラー小説を映画化した2017年の『ゴーン・ガール』は、『ファイト・クラブ』や『セブン』などでメガホンを取った鬼才、デヴィッド・フィンチャーの監督作。突然、妻が姿を消したことで、妻殺害の嫌疑で渦中の人となってしまう、主人公ニック・ダンの秘密と顛末が描かれる。『アルゴ』や『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で知られるベン・アフレックがニック役を演じた。
バラエティ番組『Watch What Happens Live with Andy Cohen(原題)』に出演したジョンが、『ゴーン・ガール』に主演するつもりだったのかどうか質問され、「そうだよ。僕は最後まで出演したいと思っていたんだけど、ドレイパー氏の冒険を続けて撮影しなくてはいけなかったんだ」と回答している。
映画の舞台と同じミズーリ州セントルイス出身だというジョンは、「ニック役にピッタリだっただろうね」とコメント。ボストン出身のベン・アフレックは、映画でセントルイスの野球チーム「カージナルズ」のキャップを被らなければならなかったため、気の毒だったとも語っていた。
ドラマの出演契約義務のため?
ジョンは今回のインタビューで、『ゴーン・ガール』に参加しなかった理由には言及しなかったが、2015年の報道では、『マッドメン』のクリエイターであるマシュー・ワイナーが番組の出演契約義務から解放してくれなかったため、ジョンは映画に出演できなかったと伝えられていた。
『マッドメン』が2015年に放送終了して以来、ジョンは映画界を拠点に活躍。『ベイビー・ドライバー』や『ホテル・エルロワイヤル』、『リチャード・ジュエル』『トップガン マーヴェリック』など数多くの注目作に出演。ドラマシリーズでは『グッド・オーメンズ』で天使ガブリエル役を演じ、7月28日(金)よりAmazon Prime Videoにて配信開始となるシーズン2にもカムバックしている。
(海外ドラマNAVI)
Photo:ジョン・ハム©JW/Famous