『ビッグバン★セオリー』シェルドンの定番ギャグは台本になかった!

大人気シットコム『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』の主人公の一人であるシェルドン・クーパーは、多くの癖や習慣を持っていることで知られている。その中でも最も象徴的なある演出は、台本にないものだったとプロデューサーのリー・アロンソーンが明かした。

撮影中に思いついた

シェルドンは、ソファで座る位置など、周囲には理解不能な様々なこだわりや習慣を持っているが、その中でも最も象徴的な特徴の一つ、「ドアを3回ノックする」という演出は、“撮影中に思いついたアイデアだった”と、プロデューサーのリー・アロンソーンが、ジェシカ・ラドロフ著「The Big Bang Theory: The Definitive, Inside Story of the Epic Hit Series(原題)」の中で語った。

「(脚本では)シェルドンがドアをノックして、ペニーが出てくる、という普通の演出だった。私は、"シェルドンがこうしたらどうだろう?"と考えたんだ。そして、1回ノックしてペニーがドアを開けるのではなく、3回ノックするという演出にしたんだよ。シェルドンのように強迫観念を持つ人は、パターンやルーティンを好むから、それを表現したかったんだ」


結果的にアロンソーンのアイデアに皆が賛同し、取り入れられたことで『ビッグバン★セオリー』の定番ギャグが誕生した。

(以下、シーズン15第5話「汚染された風呂の法則」のネタバレがあります)

3回ノックの秘密とは?

シーズン2以降は、番組内ですっかり定着した「3回ノックのルール」だが、この習慣に隠された秘密がシーズン15第5話「汚染された風呂の法則」で明らかになっている。

それは、シェルドンが13歳で大学に通っていた頃に起こった。春休みに学校から家に帰宅したシェルドンは、両親のベッドルームで父親が不倫している現場を目撃してしまう。それ以来必ずドアを3回ノックするようになったが、その理由は“3回ノックすればズボンを履く時間を与えられる”とのこと。

「3回ノックのルール」は、シェルドンの子供時代の経験から生まれた習慣だっただが、現地アメリカでシーズン6まで放送済みのスピンオフ『ヤング・シェルドン』では、父親の不倫現場についてはいまだ描かれていない。製作が決まっているシーズン7で描かれる可能性も十分にありえるだろう。

『ビッグバン★セオリー』シーズン1~12は、U-NEXT、Hulu、Prime Videoにて配信中。『ヤング・シェルドン』シーズン1~5が、U-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ビッグバン★セオリー~ギークなボクらの恋愛法則』© Warner Bros. Entertainment Inc.