米ABCで2005年より6シーズンにわたって放送され、社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ『LOST』。シリーズが終了してから10年以上経った今でも、ファンは 『LOST』のような番組を求めていることだろう。そこで今回は、米Screen Rantが選出した「『LOST』ファンが見るべきミステリアスなドラマ」から6作品を紹介する。
『LOST』は、謎に満ちた南太平洋の島に墜落したオーシャニック815便の生存者たちが、ミステリアスな存在に脅威を感じながら、壮絶なサバイバルを繰り広げるシリーズ。登場キャラクターが次に遭遇する試練や、共同生活で起きる人間関係のひずみなど、視聴者は次のシーンの予測もできないほどハラハラさせられた。そんな、観る者を引き付ける要素を備えたドラマシリーズは以下となる。
『ザ・ワイルズ ~孤島に残された少女たち~』
本シリーズは、10代の少女たちを乗せた飛行機が無人島に墜落し、島に潜む謎に直面しながら、まったく違う個性を持ったキャラクターたちが衝突しながらも団結していく姿が描かれる。この設定は、否が応でも『LOST』を連想させるだろう。だが、『ザ・ワイルズ』に隠された陰謀論は『LOST』とは大きく異なり、ジェンダーの問題にもスポットライトを当てた革新的なテーマが視聴者を魅了する。
『ザ・ワイルズ』シーズン1~2はAmazon Prime Videにて独占配信中。
『イエロージャケッツ』
本シリーズも『ザ・ワイルズ』同様、10代の少女たちを乗せた飛行機が無人島に墜落する展開となる。しかし、『イエロージャケッツ』は1990年代に送った過去のサバイバル生活と、それを生き延びたキャラクターの現在が交差し、少女時代と大人になったバージョンで別々のキャストが配役され、異なるダイナミズムを楽しめるのも見どころの一つとなっている。
『4400 未知からの生還者』
『LOST』とほぼ同時期に放送開始された本シリーズは、1946年に姿を消し、数十年後に老化していないどころか、得体のしれない特殊な力を宿して戻って来た4400人のグループが中心に描かれる。「なぜ、彼らは老いることなく戻って来たのか?」という謎が視聴者を引き付け、4シーズンにわたって製作された。『LOST』に共通するハイコンセプトなSF要素に、このジャンルのファンは魅了されるのではないだろうか。
2021年には米CWでリブートもされたが、こちらはわずか1シーズンで打ち切りとなっている。
『4400』(2021)はHuluで配信中。
『The 100/ハンドレッド』
地球が核戦争で壊滅的な打撃を被ってから約1世紀、人類が地球で暮らせるかどうか見極めるため、宇宙基地の住人だった100人の若者が地球に送り込まれることに。人類生存の未来を託された彼らが繰り広げる壮絶なサバイバルが描かれる。『LOST』と比べたら、かなりSFやファンタジーの要素が濃厚だが、数多く用意されたドンデン返しやミステリーに、『LOST』のファンなら夢中になるだろう。
『The 100』は全7シーズンがNetflixにて配信中。
『ウエストワールド』
高度な技術で実現した体験型テーマパーク「ウエストワールド」で意思を持ち始めたアンドロイドが反旗を翻し、人間に復讐していく展開が描かれる。アンドロイド対人間というシンプルだった対立構造が、徐々に深まっていき、終わりが見えない謎と捻りが『LOST』を彷彿とさせる。
『ウエストワールド』は全4シーズンがU-NEXTにて配信中。
『DARK ダーク』
ドイツの小さな町で起こった子どもの失踪事件をきっかけに、ほころび始める4家族の絆と暴かれる暗い秘密……。3世代にわたって紡がれる奇怪な謎の真相が、少しずつ明らかになっていく。『LOST』も『ダーク』も主要キャラクターの数が多く、それゆえに注意を払うべきディテールやバックストーリーが多くなり、まるでジグソーパズルのピースを当てはめていくような感覚で番組を楽しめるところが共通点だと言えるだろう。
『ダーク』全2シーズンはNetflixにて独占配信中。
(海外ドラマNAVI)
Photo:(C)ABC Studios.