2023年10月16日に創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニー。1923年にウォルト・ディズニーと彼の兄ロイによって設立され、世界で最も有名な大人気キャラクター、ミッキーマウスのスクリーンデビュー作品『蒸気船ウィリー』をはじめ、ディズニーは数々のアニメーション映画を世に送り出し、今ではテーマパークや商品など多岐にわたって世界を虜にし続ける存在になっている。ディズニーにとって“アニメーション”は原点にして、まさに真髄。
ウォルト・ディズニー・カンパニーがアニメーションと共に歩んできた100年を振り返りながら、ディズニープラスで見ることのできるクラシック作品や、アニメーション・スタジオを振り返る作品をピックアップ。さらに、100周年を記念した企画も開催中。今年のGWはディズニー作品を見て体験して、100周年をお祝いしよう!
目次
ディズニー創立100周年記念配信作品
ミッキー&ミニーのスクリーンデビュー作!『蒸気船ウィリー』
1928年11月18日に公開された『蒸気船ウィリー』は世界初のトーキー(映像と音がシンクロ)アニメで、ミッキーマウスとミニーマウスのデビュー作であり、初公開日の11月18日はミッキーとミニーの誕生日。口笛を吹きながら上機嫌で船を操縦しているミッキーマウス。しかし船長のピートに断りなく勝手に操縦していたため、叱られてしまう。船員ミッキーはガールフレンドのミニーマウスを船に乗せ、動物を楽器代わりにして「オクラホマミキサー」を演奏するが、ピートに見つかってしまい、罰としてイモの皮むきをすることに。その様子を見ていたオウムに笑われ、腹の立ったミッキーはオウムにジャガイモを投げつけ、突き落として満足気に笑う。サウンドトラック方式を利用した世界初のトーキー・アニメで、作品のディレクターを務めたウォルト・ディズニー氏は登場人物の声を全て自身で演じた。ミッキーマウスの原点でもあり、いたずらな笑みを浮かべる姿など、現在とはちょっと違うミッキーの表情も見どころの一つ。キャラクターの動きがコミカルで、躍動感に満ちている作品だ。
ドナルドダック初出演作品!『かしこいメンドリ』
『かしこいメンドリ』は、1934年6月9日に公開されたディズニー制作の短編アニメーションシリーズで、今ではおなじみとなったドナルドダックの初出演作品。原作はイギリスの童話「ちいさなあかいめんどり」で、トウモロコシの種まきを手伝ってもらおうと、めんどりは友達のピーター・ピッグとドナルドダックの家を訪ねるが、二人は腹痛を訴えてその頼みを断る。しかたなく自分と子供たちだけで種まきをしためんどりは、トウモロコシの収穫の段階でまた二人に助けを求めるが、またしても断られてしまう。二人が仮病であることに気付いためんどりは、豊作のトウモロコシで子供たちと料理を作り、二人のもとへ。めんどりの姿を見て腹痛を訴える二人でしたが、「トウモロコシを食べるのを手伝って」と頼まれると態度が急変。めんどりはお皿を差し出し、喜んで受け取った二人が中を見てみると、そこには腹痛薬が。二人はお互いのお尻を蹴飛ばしあいながら自分たちの愚かな振る舞いを反省するのだった…。
世界初の長編カラーアニメーション『白雪姫』
1937年に公開された映画『白雪姫』は、記念すべき世界初の長編アニメーション映画であり、ウォルト・ディズニー製作による記念すべき長編映画第1作として、時代や国を超えて愛されている。お城で暮らす美しい白雪姫は、意地悪な継母の女王にこき使われていた。ある日、女王は自分より白雪姫の方が美しいと魔法の鏡に言われて怒り狂い、手下の狩人に白雪姫を殺すよう命じる。哀れに思った狩人は白雪姫を逃し、森の奥へと迷い込んだ白雪姫は7人の小人が暮らす家にたどり着く。小人たちと一緒に楽しく過ごす白雪姫だったが、魔法で老婆に化けた女王に騙され、毒リンゴを口にして永遠の眠りについてしまう。ウォルト・ディズニーは本作の製作過程で、それまでのコミカルなディズニー・アニメーションとは違い、キャラクターをより本物らしく見せる写実的な画法を模索していた。そこで、実際にモデルを雇い、動きを撮影して細かく分析することで、リアルなアニメーションを作り上げた! フランク・チャーチル作曲による「ハイ・ホー」「いつか王子様が」といった物語を彩る名曲の数々にも注目だ。
今年で70周年!実写映画も新登場『ピーター・パン』
『ピーター・パン』が1953年に公開されてから今年70周年。GW直前の4月28日に、待望の実写映画『ピーター・パン&ウェンディ』が配信開始となる。幼いころから慣れ親しんだ家を離れることが不安な少女ウェンディが、大人になることを拒む少年ピーター・パンと出会い、弟たちや小さな妖精ティンカー・ベル、そしてピーターと一緒に不思議な世界ネバーランドへと旅立つ。そこでウェンディは、邪悪な海賊の船長フックに出会い、彼女の人生を永遠に変えるスリリングで危険な冒険に乗り出していく。
実写映画『ピーターパン&ウェンディ』のピーター・パン役は映画の主役初挑戦となるアレクサンダー・モロニー。ウェンディ役は映画初主演となる、女優ミラ・ジョボビッチと映画監督ポール・W・S・アンダーソンの娘エヴァー・アンダーソンが抜擢。さらに、ピーター・パンの宿敵フック船長は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』や『シャーロック・ホームズ』などで知られるハリウッドの実力派俳優ジュード・ロウ、ピーター・パンの親友である妖精ティンカー・ベル役には、ドラマ『ブラッキッシュ』などのヤラ・シャヒディが登場。豪華キャストで贈る新しい『ピーター・パン』の物語をディズニープラスで楽しんでみては?
長編アニメーション第50作目!『塔の上のラプンツェル』
2011年公開の映画『塔の上のラプンツェル』は、記念すべきディズニー長編アニメーション第50作目であり、初めてフル3DCGで制作されたディズニープリンセス作品。森の奥深く、人目を避けるようにしてたたずむ高い塔。そこには、金色に輝く“魔法”の髪を持つ少女ラプンツェルが暮らしている。18年間一度も塔の外に出たことがないラプンツェルは、毎年自分の誕生日になると夜空を舞うたくさんの灯りに、特別な想いを抱き、今年こそは塔を出て、灯りの本当の意味を知りたいと願っていた。そんな中、突然塔に現れた大泥棒フリンと共に、ついに新しい世界への一歩を踏み出す。初めての自由、冒険、恋、そして、彼女自身の秘められた真実が解き明かされ…。新しい世界へ踏み出す<勇気>のすばらしさを描いた、美しく感動に満ちた物語だ。音楽は、『アラジン』や『美女と野獣』など、数々のディズニー作品で名曲を生み出してきたアラン・メンケンが担当。「When Will My Life Begin(自由への扉)」、「I’ve Got a Dream(誰にでも夢はある)」、「I see the Light(輝く未来)」など印象的な楽曲にも注目。
人気キャラクターに命が吹き込まれる瞬間『描いてみよう!夢と魔法のディズニー』
『描いてみよう!夢と魔法のディズニー』は、ディズニープラスで独占配信中の全6話からなるドキュメンタリー作品。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのアーティストが人気キャラクターの描き方を説明しながら、ディズニーに入社して、活躍するまでの道のりを語る。『アナと雪の女王』のオラフの描き方を教えてくれるのは、『ベイマックス』や『シュガー・ラッシュ』などにも携わってきた女性アニメーター、ヒュン・ミン・リー。また、3度のアニー賞キャラクター・アニメーション賞を受賞した経歴を持つ伝説のアニメーター、エリック・ゴールドバーグが『アラジン』よりジーニーの描き方を伝授。ほかにも『ライオン・キング』のシンバや『ミラベルと魔法だらけの家』のミラベルなど、キャラクターに命が吹き込まれる瞬間を見ることができる。
ディズニーを支えるプロフェッショナルたちに密着『ある日ディズニーで』
ディズニープラスで配信中のドキュメンタリー作品『ある日ディズニーで』は、ボブ・アイガーCEOの目を通し、様々な分野でディズニーを支えるプロフェッショナルたちを紹介。創始者ウォルト・ディズニーの遺志を引き継ぎながらも、日々変化する世界の中で、常に新しい挑戦を続けるディズニーと、その不朽の魔法を舞台裏で支える人々がいる。ディズニーならではの創造性や革新性、卓越性を維持すべく、責任を引き受け、身を捧げている10人にスポットを当て、魅力的で感動的なパーソナル・ストーリーをたどる。伝説的なアニメーターや、次代のイマジニアをリードする女性、『グッド・モーニング・アメリカ』の司会者、ピクサーのキャラクターの立体制作など、信じがたい能力を持った10人の人々のユニークな人生をすぐそばで垣間見ることができる。
ミッキーマウスはいかにして人気者になったのか?『ミッキーマウス:ザ・ストーリー』
世界で最も愛されるアイコンの一つであるミッキーマウスは地球のほぼ隅々で、喜びと純真のシンボルとして認識されている。本作は、世界中で愛されるミッキーマウスがいかにして人気者になったのか、その存在の重要性や芸術性などを文化的観点から解説するドキュメンタリー。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオが手がけた最新の手書き短編アニメーション『Mickey in a Minute』も公開され、アニメーターのレジェンドであるエリック・ゴールドバーグやマーク・ヘン、ランディ・ヘイコックの製作時の様子も収められている。ウォルト・ディズニーのキャリア初期、不運な時代に創案されたミッキーマウスは、当初の期待値はそこまで高くなかったと言われているが、世界初のトーキーアニメーション『蒸気船ウィリー』が公開されると一夜にしてセンセーションを巻き起こす。そして、ウォルト・ディズニーの輝かしいキャリアとアメリカの凄まじい社会の変化によって、次第にミッキーマウスという存在は大きなものになっていった。今や最も有名なシンボルとして人々の光や希望、魔法、夢となり、レガシーとして生き続けるミッキーマウスの歴史に注目。
Disney100公式サイト:https://www.disney.co.jp/disney100
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Photo:© 2023 Disney