DC映画『マン・オブ・スティール』や『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のほか、Netflixのホラー・アクション映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』ユニバース作品で監督を務めるザック・スナイダー。ハリウッドの重鎮として話題作を次々に放ち続けるスナイダーが、米HBO製作の『ユーフォリア/EUPHORIA』とNetflixのドラマ『イカゲーム』が、「いかに革新的」かを語っている。
-
"走るゾンビ"がさらに進化!ザック・スナイダー監督17年ぶりのゾンビ映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』が熱い
今は亡きゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロの代表作『ゾンビ』をリメイクした『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)で長編映画監督デビューを果たしたザック・スナイダー。"走るゾンビ"を生み出した彼が、本日より配信開始のNetflixオリジナル映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』で17年ぶりにゾンビ映画に帰ってきた。今度は…
映画よりもTVドラマの方が優れている?
ルッソ兄弟によるポッドキャスト番組「Pizza Film School」に出演したスナイダーが、映画よりもドラマシリーズが優れている点を次のように分析した。「TV番組の方が、今まで目にしたことがようなものを見せたり、バランスを壊したり、予想外の筋書きを展開させることに長けているという意味では、テレビは真の黄金時代にあると思います」と述べ、『ユーフォリア』と『イカゲーム』を例に挙げている。
「ドラマシリーズの方が、もっとリスキーなことが出来るんですよ。例えば『ユーフォリア』は、番組を観ていたんですが信じられないような内容でした。あり得ないほど素晴らしい。あの番組を観て、“これは絶対に映画で作れないだろうな。あり得ない”と思いました。まだ『イカゲーム』が映画として製作されることは想像できますね。ミニシアター系の作品になるかもしれません。『ユーフォリア』や『イカゲーム』は、視聴者がどこへ向かっているのか、何が起こっているのか分からない場所へ連れて行ってくれます。それが人々の求めていることだと思います」
『ユーフォリア』は、ドラッグやセックス、バイオレンスなどに溺れるティーンネイジャーがソーシャルメディア社会で生きる難しさや葛藤、その中で幸せやアイデンティティを掴もうともがく姿がリアルに描かれる衝撃作。『イカゲーム』は、借金の返済に苦しむ人々が集められ、賞金目当てに危険なゲームに興じ、サバイバルを繰り広げるシリーズ。両作ともに現代社会に潜む闇にスポットライトを当て、様々な問題を浮き彫りにしている。
これまでスナイダーは映画界を拠点に活動しているが、ここ近年でリースされたTVシリーズに刺激を受け、ドラマ界へ進出する可能性もあるかもしれない。
『ユーフォリア/EUPHORIA』シーズン1~2はU-NEXT、『イカゲーム』シーズン1はNetflixにて独占配信中。
(海外ドラマNAVI)
参照元:IndieWire