『ラザロ・プロジェクト』で初主演!ブレイク必至の英国俳優パーパ・エッシードゥにインタビュー

新作タイムリープ・アクション『ラザロ・プロジェクト 時を戻せ、世界を救え!』は、「スターチャンネルEX」で配信中! 本作の主人公、ジョージ役を演じたパーパ・エッシードゥにインタビュー。

『ラザロ・プロジェクト』とは

ある日突然、“人類滅亡を防ぐために時をリセットする”使命を負った極秘の多国籍組織「ラザロ・プロジェクト」にリクルートされた男の苦悩と葛藤を描くタイムリープ・アクション。

ジョージの役どころは?

公私ともに順風満帆な日々を送っていた平凡なアプリ開発者。ある日突然、“人類滅亡を防ぐために時をリセットする”使命を負った極秘の多国籍組織「ラザロ・プロジェクト」にリクルートされる。

パーパ・エッシードゥのプロフィール

1990年、イギリス・ロンドン生まれ。HBO&BBCの合作ドラマ『I May Destroy You』でエミー賞およびBAFTAにノミネートされ、一躍注目を浴びた。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで黒人として初めてハムレットを演じた実力派で、『ギャング・オブ・ロンドン』、A24製作のホラー映画『MEN 同じ顔の男たち』、そして『ザ・キャプチャー 歪められた真実2』と着々と出演作を重ね、本作が待望の初主演作となる。

パーパ・エッシードゥ(ジョージ役)インタビュー

作品や演じたキャラクターについて

――『ラザロ・プロジェクト』とはどんな作品ですか?
この作品は、才能あふれる脚本家の一人で『Giri / Haji』でブレイクしたジョー・バートンが企画しました。人類滅亡の危機―例えば、原爆投下、世界的なウイルスの蔓延、内戦の勃発などーを防ぐための極秘組織「ラザロ・プロジェクト」が存在する世界を舞台にした、ラブストーリーです。組織はバタフライ効果的に時間を戻す能力を持っており、危機的状況を回避するために歴史的事実に手を加えます。

――ジョージとはどんなキャラクターですか?
ジョージは、その歴史改変を可能にする遺伝子変異を持つミュータントですが、平凡な男です。彼はこの組織にスカウトされますが、その後、私生活でトラウマとなるような出来事が起こります。本作では、彼が個人的な痛みに対処するため、あるいは世界のグローバルな問題を解決するために、与えられた大きな責任にどう立ち向かうかを描いています。
そのような立場に置かれたとき、最愛の人と世界、どちらを優先するだろうか?線路に2台の電車が走っていて、片方が赤ちゃん、片方が満員のトラックにぶつかったりするのと同じようなものです。いわゆる哲学のトロッコ問題です。

「奇妙さを大事に」

――なぜこの作品をやりたいと思ったのですか?
野心とスケールの大きさ、そして繊細さにおいて、間違いなくユニークなものだと思いました。ジョー・バートンは 、ドライでダークなブラックユーモアと、強烈で極端なストレスやジレンマの境界線で文章を書く才能があります。僕は、その中間のグレーゾーンに位置するキャラクターや状況がとても好きなんです。ジョーはそのような状況を作り出すのがうまいんです。

ジョージのキャラクターは人間味があってすごくいいと思いました。彼が極端な状況に陥るなか、僕は自分だったらどうするか決断することは全くできなかった。これはいいことだと思います。僕には彼を評価することができないことを意味するからです。僕は「君はバカだ」とも「君はヒーローだ」とも言えない。僕はただひたすら「本当に大変だ。どうしたらいいかわからない」と考えていました。それこそが、うまく描かれたストーリーアークやキャラクターの証だと思います。

――力を持った、事実上のスーパーヒーローである男の頭の中に 、どうやって入り込むのか?
空を飛んだり、手からレーザーを撃ったりするマーベル的なスーパーヒーローとはちょっと違うから面白いですよね。ジョージ自身は、人口の0.000001%のうちの一人で、タイムリープした時に他の人は気づかないのに自分は気づくということを除けば、特筆すべきことは何もない平凡な男なんです。だから、その度に目が覚めて、起こってもいないことを思い出したように感じる理由を説明できない。僕にとっては、それがデジャヴのピークに感じられるんです。実は僕自身、毎日デジャヴを感じている人間なんですよ。もうパートナーに相談することもないくらい。僕がメソッドをやり過ぎたのか何なのかわかりませんが、とても身近なことなんです。

しかし、いちど説明がつくと僕ら人間は、あっという間に物事を正常化するものです。この2年間、僕らの生活には大きな出来事がありました。それを正常化し、いわば「ニューノーマル」にしてしまうのです。 だから、このキャラクターにおいては、奇妙さを大事にしました。奇妙である間は、奇妙であることに徹して、それがもはや奇妙でなくなったとたんに、できるだけ普通にしたんです。意味が伝わればいいのですが。

ラブストーリーが作品の中心

――シリーズ全体をどうとらえていますか?
この作品は、僕らの世界とできるだけ隣接した世界にしようとしていますが、非常に重要な、しかし小さな微調整が加えられています。そこからドラマが生まれるのです。ラザロの工作員でも僕でもない、この世界の誰もが、僕らが体験しているのとまったく同じ世界を体験しているのです。そのため、例えば、僕のキャラクターとガールフレンドのキャラクターの間には、少し不一致があります。

――体を張った役ですか?たくさん走ったり、撃ったりするのですか?
そうです!(笑)かなり強烈でしたね。でも、なんだかすごいですね。本当にエキサイティングでした。もちろん、これまでにもアクション作品には出演してきたけど、銃を持ったり、車をぶつけたりするようなキャラクターではなくて。今回の僕のキャラクターは、まさにその真っただ中にいる役で、スリリングでした。

そして、本当にスタントマンの方たちには尊敬の念しかないです。彼らはとてもクレイジーなことをやっています。テレビとか映画でそういうシーンを見ると、「どうやったんだろう?どんなカメラのトリックを使ったんだろう?」って思いますよね。でも、十中八九、実際にビルから彼らが身を投げるだけなんです。ものすごく尊敬します。とても素晴らしいです。

――ラブストーリーがどのようなもので、それがどのようにジョージの原動力になっていますか?
本作はラブストーリーであり、それがこの作品の中心だと思います。厳密にはSFではないと思いますが、SF的な要素はありますね。しかし、優れたSFはすべて人間としてどう反応させるかで成功する。Sci-Fiとは人間らしさを前面に押し出すものです。そして、僕らの現実がこのように変化した時、僕らは何をするのか。このラブストーリーの重要なところはそこです。
ある男に何らかの力がある、あるいは何らかの力を利用する能力がある。しかし、その力が私生活や人間関係に影響したとき、個人としてどこまでそれを守れるのか?あるいは、それを取り戻すために他の人たち、あるいは多くの人たちを犠牲にするのか。そのジレンマの中で、僕らは何をすればいいのか?
これが作用するためには、「これはいい関係だ」「本当に愛しあっている二人なんだ」と信じられることが必要です。「もう関わり合いにならなくて済んで良かった」みたいな人物ではだめです。

未来を予言?

――脚本には致命的なウィルスが登場し、内戦もある。 ジョー・バートンは未来を予言したのでしょうか?
そう、彼は変人なんですよ!たいしたネタバレでもないのですが、この作品にはウイルスが登場します。とても小さな要素で、全体の本質的な部分ではないんです。 というのも、僕らはこれまで十分にフェイスマスクを見てきましたから。ジョーに「ちょっと鼻につかない?」と言うと、彼は「これを書いたのは4年前だよ」と。「もっと前に教えてくれてもよかったのに!」と思いましたよ。

――先見の明があったとも言えます。また、かなり話題性がありますね。その理由は?
今、僕らは日々、自分たちの絶滅に直面しているからではないでしょうか。僕は今、ロンドンに住んでいます。 先日、大きな嵐が街を襲いました。木が倒れたり、煙突が外れたりするのを目の当たりにしました。もはや人類滅亡も空想的な話ではないんです。人々は、以前はどうだったかと振り返ります。「マスクをつけることなど考えなくてよかった時代を覚えているか?」というような感じです。「オゾン層の穴がどうとかいう話だった頃は...」と。「もし、その時代に戻れたら」と考えます。あの時代に戻ったら、どうするだろうか?どう違ったことができるだろう?未来の世代にもっと良い影響を与えるには、どうしたらいいのだろう?と考えてしまいます。それは、多くの人が考えることだと思います。そしてそのパラレルな思考こそが、このドラマで探求していることです。

『ラザロ・プロジェクト』配信&放送情報
《配信》「スターチャンネルEX」
【字幕版・吹替版】4月5日(水)より ※毎週1話ずつ配信中《放送》「BS10 スターチャンネル」
【STAR1 字幕版】5月29日(月)より 毎週月曜よる11:00ほか
【STAR3 吹替版】6月9日(金)より 毎週金曜よる10:00ほか海外ドラマ『ラザロ・プロジェクト 時を戻せ、世界を救え!』公式ページ

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Photo:『ラザロ・プロジェクト 時を戻せ、世界を救え!』© Sky Studios Limited (2021). All Rights Reserved.