『シカゴ』シリーズと『LAW & ORDER』シリーズのキャストの出番が減る?

先月、米CBSの『ブルーブラッド ~NYPD正義の系譜~』がシーズン14へと更新されたものの、その裏にはキャストの給与カットがあったと報じられた。同じように、ほかのドラマも様々な形で経費削減を図っているようだ。米Deadlineが報じている。

年々膨らむ制作費に対処するため…

『ブルーブラッド』は、主演のトム・セレックをはじめとした高額報酬を受け取っているキャストたちが25%の出演料カットを受け入れる形で、作品が継続されることになった。そんなCBSでは、チャック・ロリー(『ビッグバン・セオリー ギークなボクらの恋愛法則』)が手掛けるシットコム『Bob Hearts Abishola(原題)』も、25%よりは低いものの出演料を削減することでシーズン5へと更新された。そして5月に本国でのシーズン6放送が終わる『S.W.A.T.』は、高額なライセンス料がネックとなっていまだにシーズン更新が決定していない。

一方の米NBCでも、新シーズン製作が先日決定した人気シリーズ、『シカゴ』シリーズと『LAW & ORDER』シリーズのキャストたちの出演料を減らすことで更新が実現したという。シリーズレギュラーの一話あたりの出演料は各自の契約によって決まっているが、その金額が再交渉で下げられることになるようだ。契約の見直しに応じない俳優がいた場合、代わりに出番が減らされる。出番が減ることになれば、新シーズンが全22話だとすると、18話から20話程度の出番になる見込み。脚本家たちは新シーズンのキャラクターたちをどう動かすかについて、予算削減という意味でも頭を絞ることになりそうだ。

ただし中には例外もおり、例えば『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』でシーズン1から主役を務めるオリビア・ベンソン役のマリスカ・ハージティの出番が減ることはないという。なお、『LAW & ORDER:組織犯罪特捜班』は新シーズンの話数が全13話と、前シーズンから大幅に減ることになるが、代わりにシリーズキャストの出演料カットはないそう。

ドラマの視聴者数は年々減ってきているのに対し、何年も続く人気シリーズとなれば自然とキャストたちの出演料は上がり、制作費が膨らんでいく。そんな状況下で各作品もそれぞれ工夫しているようだ。苦しい台所事情でも面白い作品を作り続けてくれるよう期待したい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline