『ピープ・ショー』アメリカ版リメイク、主役の二人が決定

かねてより海外ドラマNAVIでもお伝えしてきた、英国ドラマ『ピープ・ショー ボクたち妄想族』の米国版リメイク製作のニュース。この度、主役2名のキャストが決定したと米Varietyが伝えている。

主人公が同世代の男性同士から年の離れた女性同士に

2003年から2015年にかけて英Channel 4で放送された人気コメディシリーズ『ピープ・ショー ボクたち妄想族』。今となっては『メディア王 ~華麗なる一族~』のクリエイターとして知られるジェシー・アームストロングが脚本を手掛け、2008年の英国アカデミー賞(BAFTA賞)で作品賞(シチュエーション・コメディ賞)に輝くなど高い評価を獲得した作品のリメイクに米FXが取り掛かっている。

本家では、デヴィッド・ミッチェルとロバート・ウェッブ演じるマークとジェレミーの同居人コンビの日常生活が、まるで監視カメラで覗き見するような映像と、彼らの心の声が聞こえるスタイルで描かれたが、リメイク版では主人公たちを女性にチェンジ。かつてFXのドラマ『ザ・リッチズ』に主演したミニー・ドライヴァーと『DMZ ニューヨーク非武装地帯』のアマンドラ・ジャハヴァがパイロット版の主役としてキャスティングされた。

脚本・製作総指揮・ショーランナーを『アトランタ』のステファニー・ロビンソンが担うことは既に決まっていたが、今回新たに『セレステ∞ジェシー』のヤナ・ゴルスカヤがパイロット版の監督を務めることも発表された。オリジナル版のクリエイターであるアームストロングとサム・バインも製作総指揮に名を連ねている。

リメイク版は公式あらすじによると「感情的に不安定な起業家と、彼女に長く苦しめられているアシスタントの関係を描く」という。本家は、正反対のタイプで決して親しくはなく、互いを単なる気の合わない同居人と見なしている20代男性を描いていただけに、タイトルは同じでありながらも、色々と変更がなされそうだ。

イギリス出身のミニーは、1997年の映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー賞にノミネートされた実力派。『オペラ座の怪人』や『シンデレラ(2021年)』のほか、最近では『モダン・ラブ』にも出演。最新作『ロザライン』ではケイトリン・デヴァーらと共演していた。

対するアマンドラは2019年に名門イェール大学を卒業し、翌2020年から本格的に俳優活動を始めたばかりの若手。米HBO Maxのコメディドラマ『ラップ・シット』などにも出演しているが、本作で初めて主演を飾ることになりそうだ。

イギリス流のエッジの効いたシニカルなジョークが魅力だった本家。色々と設定を変えたリメイク版ではどのような変化が出るのか、楽しみに待ちたい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety