トム・セレック主演『ブルー・ブラッド』出演料カットしシーズン14へ更新

1980年代に放送された人気探偵ドラマ『私立探偵マグナム』で主役トーマス・マグナムを演じたトム・セレックが主演する警察ドラマ『ブルー・ブラッド ~NYPD 正義の系譜~』(以下『ブルー・ブラッド』)が、シーズン14へ更新されたことが明らかとなった。だが、今回の更新に関しては、ある事情も含まれているようだ。米TV Lineらが報じている。

シーズン14へ更新決定だが…

本作は、3世代にわたりニューヨーク市警察(NYPD)の警官として勤務し、その伝統を培ってきたレーガン家が主人公。正義と伝統、そして誇りを保つ一家の絆と次々に起こる事件、さらには市警察内の闇組織"青の騎士団"と、その組織犯罪に立ち向かう一家の活躍が描かれる。

米CBSでの本作の放送枠は、視聴率が獲得しにくい金曜日の夜だが、今シーズンの本作の平均視聴者数は950万人、デモ視聴率は0.7(リアルタイム放送+7日間以内での後追い視聴込み)で、昨シーズンの平均(9.8ミリオン/0.8)よりわずかな下落に留まっている。

CBSが今シーズン放送したドラマ13作品の中で、『ブルー・ブラッド』は視聴者数で、トップの『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』、2位の『FBI:特別捜査班』につぎ3位で、デモ視聴率でも3位タイにランク。また、海外で好調な成績を収め、CBSの稼ぎ頭となっている。13シーズン目を迎えた現在も、常に同局のトップ5入りし、視聴者数も毎年安定、強力な金曜ラインナップの要となっている本作。CBSエンターテインメントのチーフであるエイミー・ライゼンバックは、「『ブルー・ブラッド』は初回放送以来、金曜日の夜を支配し、CBSの勝利の顔の一つです。才能豊かなトム・セレック、そして素晴らしいキャストとクリエイティブ・チームを筆頭に、視聴者はレーガン一家とその家族、そしてこのシリーズのドラマチックなストーリーを受け入れ続けていると思います」と述べた。

先月、2月21日時点では、『ブルー・ブラッド』の更新を含め、長寿番組に関して、同局はかなりの費用削減を要求しているという噂も出ていた。『ブルー・ブラッド』は7人のレギュラーキャストと、全話に登場する5人の重要なサブレギュラーがおり、高額の費用がかかっていたと思われる。そこでCBSは、トムやその他の高額報酬の俳優には、25パーセントにも及ぶ報酬カット要求をしていたとそうだ。本作のプロダクションには何百人ものスタッフや、生活がかかっているサポート要員が働いており、キャストとプロデューサーは番組継続のために給与の削減に同意したようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブルー・ブラッド ~NYPD 正義の系譜~』(C)2012 CBS. CBS and related marks are trademarks of CBS Broadcasting Inc.All Rights Reserved. TM, (R) & (C) by Paramount Pictures. All Rights Reserved.