『NCIS』好きならわかる?全フランチャイズに異なる役で出演した俳優とは?

大人気犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』は、これまでに『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』と『NCIS:ニューオーリンズ』、最新では『NCIS:ハワイ』でスピンオフを展開しているが、この4シリーズに異なるキャラクターで出演した希少なキャストがいるという。それが誰だかがお分かりになるだろうか?

『NCIS:ハワイ』に出演したことで全4作品を制覇!

米Varietyによると、それはカート・イエーガーという、2006年にバイクの事故で左脚の一部を失った俳優だ。『NCIS』シリーズにカートが初参戦したのは本家のシーズン11で、 粉々になったボディアーマープレートが脊髄に当たって下半身不随になり、後にスカイダイビング・ビジネスを成功させた元海兵隊軍曹のフレディ・リン役で登場した。

次は『NCIS:LA』シーズン8で、脚を切断した魅力的な退役軍人のサリバン役で5話にわたって出演し、後に彼はケンジー・ブライ(ダニエラ・ルーア)への復讐を目論み、道を踏み外したCIA捜査官のフェリスだと正体が明らかになる。

そして、『NCIS:ニューオーリンズ』シーズン5では、人生を変えてしまうほどの怪我に向き合っている法執行官のケビン・シムズ役を演じ、アメリカで放送されたばかりの『NCIS:ハワイ』シーズン2では、主人公ジェーン・テナント(ヴァネッサ・ラシェイ)の父親の回想シーンにストランド軍曹役で登場した。

なお、『NCIS:ニューオーリンズ』でカートが出演したエピソードには、下半身不随の俳優ダリル・“チル”・ミッチェルも姿を見せており、テレビ番組の1エピソードに出演した障害を持つ俳優の数が史上2番目に多かったことが評価され、同シリーズはメディア・アクセス賞を受賞している。

人気シリーズ4作で異なるキャラクターを演じたことについてカートは、「『NCIS:ハワイ』のキャラクターは障害とは関係ないですし、“(障害を持っていても)どんな役でも演じられる”という風に変わり始めています。いつでも私はどんなキャラクターでも演じられるし、演技の95パーセントは胸から上が大切ですよ!」と演技の哲学を語った。

そんなカートの偉業について、米CBSでキャスティング部門の部長を務めるクローディア・リオンは、「このフランチャイズの長さを考えると、同じ俳優が別の役を演じることは必然的に起きるでしょう。それがどのくらいの頻度で発生するかについての統計はありませんが、私は驚きません。1つか2作品に別の役で出演している俳優は大勢いますが、カートのユニークな点はシリーズの全4作に出演したことです」とコメントし、カートを称えた。

『NCIS』シリーズの他にカートは、ドラマ版『リーサル・ウェポン』や『サン・オブ・アナーキー』、『グッド・ドクター 名医の条件』、『STATION 19』、『SEAL Team/シール・チーム』など数多くの人気ドラマシリーズで活躍している。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『NCIS:ハワイ』©2022 CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved. 『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』©2022 CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved. 『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班~』©2022 CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved.