マシュー・フォックス、『ワールド・ウォー Z』出演シーンが大幅にカットされた理由とは?

大人気ファミリードラマ『LOST』や『サンフランシスコの空の下』などで知られるマシュー・フォックスは、2013年公開の大作パニック映画『ワールド・ウォー Z』にも登場しているが、大幅に出演シーンがカットされたのだという。米Screen Rantが、その理由を紹介している。

広範囲にわたって撮り直し

『ワールド・ウォー Z』の舞台は、謎のウイルスの爆発的な感染拡大により、地球が崩壊の危機に瀕した世界。元国連捜査官として伝染病の調査や紛争地域での調停に手腕を発揮してきたジェリー・レインが、愛する妻カリンと娘の安全と引き換えに現場へ復帰し、ワクチン開発のために世界中を飛び回る姿が圧倒的なスケールで描かれる。

もともと映画は、数カ月間も家族と連絡が取れず、やっとロシアで電話を使えたジェリーが、カリンが自身と娘の安全を守るために落下傘兵の歪んだ要求に応じたと知り、ジェリーが家族を救うためにアメリカへ戻るところで終わるはずだった。

ところが、映画のラストが曖昧なうえに唐突だと感じたブラッド・ピットとパラマウントの幹部が不満を示し、試写会でも、この結末を変更する必要があることが決定的に。その結果、映画のシーンが広範囲にわたって撮影し直され、マシュー演じるパラジャンパーの出番がほとんどなくなってしまったのだという。

トリロジーとしての企画もあったが…

マシューは、ジェリーの家族を救う兵士パラジャンパー役を演じ、オリジナルの脚本でパラジャンパーは、ジェリーがロシアでゾンビとの戦いに奮闘している間、アメリカにいる妻カリンと不倫関係に陥る展開となり、物語においてかなり重要な役割を担うはずだったとのこと。

トリロジーとして製作する企画もあったという『ワールド・ウォー Z』は興行的な成功は収めたが、批評家による評価は賛否両論となり、続編は実現していない。もし、映画がシリーズ化されていたらマシューの出番が増え、パラジャンパーのキャラクター・アークが納得いく形で締めくくられていたかもしれない。

なお、マシューのドラマ復帰作となる『ラストライト ~地球の灯が消える時~』が、3月31日(木)よりAmazon Prime Videoにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:マシュー・フォックス©NYPW/FAMOUS