ロサンゼルスに住む人々の正義のため、すべてを捧げる判事や地方検事代理、公選弁護人たち。そんな彼らの混乱と希望に満ちた、そして時に不条理な日常を切り取った、アメリカの裁判制度の内幕に迫るドラマ『オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル』のシーズン2が、スーパー!ドラマTV(スパドラ)にて独占日本初放送となる。
『オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル』シーズン2あらすじ
パンデミックの最中、警察に抗議するデモが行われた夜、少女が逮捕されそうになっておびえる場面を目撃したローラ。“判事だ”と名乗って少女を守るが、自分が捜査妨害として拘束されてしまう。駆けつけたマークにより解放されたものの、その時マークに“何をした? ”と疑いの目を向けられたことに深く傷つくローラ。マークとの友情に亀裂が走る。
一方エミリーは、持病がありコロナの感染を不安がるキャリーを保釈しようと奮闘。ローラとマークはデモでバットを振り回した白人少年の裁判を担当。被害者に白人がいないことから、マークはヘイトクライムとして刑罰を強化するよう、申し立てを行う。
コロナ禍で主要キャラクターたちの人間関係や設定も一変
パンデミックによるロックダウンの開始とともにシーズン1を終えた『オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル』。コロナ禍をどう描くのかは、作品によって判断は様々だった。そして、本作のシーズン2は、パンデミックという現実をありのままに描くことを選択。キャストたちはマスク着用はもちろんのこと、ソーシャルディスタンスを取り、フェイスシールドやゴム手袋、アクリル板パーテーションも多く登場する。そして、これらコロナ対策だけでなく、コロナ禍で派生したBLM運動、警察の残虐行為問題、ヘイトクライムなどにも果敢に切り込んでいく。
権威あるテレビ賞に2年連続ノミネート
人種的偏見と差別の撤廃や、非白人の社会的・経済的地位向上のために活動を行ってきたNAACP(National Association for the Advancement of Colored People、全米有色人種地位向上協議会)。このNAACPが毎年主催するイメージ・アワードは、テレビ、音楽、文学、映画の分野で有色人種が収めた功績を讃える賞だ。
2020年に行われた第51回イメージ・アワードでは、米地上波放送局ABCのコメディーシリーズ『ブラッキッシュ』や、Netflixリミテッドシリーズ『ボクらを見る目』が数多くの受賞に輝き、2021年に行われた第52回イメージ・アワードでは『ブラッキッシュ』に加え、米Starzのドラマシリーズ『Power Book II: Ghost(原題)』や、Netflixの『セルフメイドウーマン ~マダム・C.J.ウォーカーの場合~』が複数受賞を果たしている。
そして本作も見事、シモーヌ・ミシックが第51回、第52回と2年連続でドラマシリーズ主演女優賞にノミネート、さらに第52回ではドラマシリーズ作品賞にもノミネートされるという快挙を成し遂げた。惜しくも受賞はならなかったものの、ドラマシリーズ主演女優賞ではアンジェラ・バセット(『9-1-1:LA救命最前線』)やヴィオラ・デイヴィス(『殺人を無罪にする方法』)、レジーナ・キング(『ウォッチメン』)、ジャーニー・スモレット(『ラヴクラフト・カントリー 恐怖の旅路』)ら実力派女優たちと肩を並べた。
また、FAAAF(Foundation for the Augmentation of African-Americans in Film、映画界でのアフリカ系アメリカ人の地位拡大を目指す財団法人)が主催するブラック・リール・テレビ・アワードでも、2020年にはドラマシリーズ作品賞、シモーヌ・ミシックのドラマシリーズ主演女優賞、L・スコット・コードウェルのドラマシリーズゲスト女優賞とトリプルノミネートを果たし、2021年もシモーヌ・ミシックが2年連続のドラマシリーズ主演女優賞ノミネートを達成している。
『オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル』シーズン2はスーパー!ドラマTV にて3月28日(火)22:00スタート。(海外ドラマNAVI)
Photo:『オール・ライズ 判事ローラ・カーマイケル』シーズン2© Warner Bros. Entertainment Inc.