木村拓哉ら世界各国の俳優陣が出演する新作海洋SFサスペンスドラマ『THE SWARM/ザ・スウォーム』でショーランナーを務めるフランク・ドールガーが、『ゲーム・オブ・スローンズ』で8シーズンにわたり学んだことを応用したと語っている。
2つの大きなチャレンジ
『THE SWARM』は、フランク・シェッツィングによる深海冒険SF小説「深海のYrr」をドラマ化したシリーズ。世界各地を舞台に、深海に生息する未確認知的生物の群れは、海が乱暴に扱われることで生息環境を脅かされたとし、人類に対する反撃を開始。全人類の生命が危険にさらされ、運命は世界各国から集まった科学者たちの手に託される―─。
米Varietyの取材に応じたドールガーが、まず長編小説を8話構成のドラマシリーズに脚色するという、2つの大きなチャレンジについて語った。「この小説は起きている事象の調査が主軸となっていて、また、科学の探求を説明することにも多くの時間が費やされています。そこで私たちが考えなければならなかったのは、この小説をいかにして説得力のある、キャラクター主導の感動的なドラマに仕上げるかということでした。登場人物を通して世界を発見することが、非常に重要だと思ったんです。さらには、科学情報をアップデートし、登場人物の生きる世界もアップデートしなければなりませんでした」
『ゲーム・オブ・スローンズ』からの学び
モンスター作品としてアプローチするシリーズでは、実在しないクリーチャーや現象などが描かれるため、いかにリアリズムを保ちつつ物語を伝えるかが鍵となる。よって、SFや超常現象の要素は慎重に扱われ、『ゲーム・オブ・スローンズ』で学んだことが大いに役立ったとドールガーは続けている。
「『ゲーム・オブ・スローンズ』で学んだことの一つは、現実的で地に足の着いた要素が、より超自然的な要素に対して素晴らしい箔になるということです。そして、『THE SWARM』の過程では出来るだけリアルに、“今この瞬間に起こっていることだ”と感じさせるところから始めて、徐々に他の要素を導入していきたいと考えました。最後の2話では少しシュールなファンタジーの世界へ入っていくのですが、それはゆっくりした展開です。ファンタジーの要素には、それなりの価値があることを確認したかったのです」
『ゲーム・オブ・スローンズ』ではドラゴンや魔物といった要素が登場するが、それほどファンタジー色は前面に押し出されておらず、どちらかというと登場人物の人間像や関係などが色濃く綴られるキャラクター主導のシリーズだ。ドールガーは『ゲーム・オブ・スローンズ』で学んだ、リアリズムをもって超常的な要素を表現する手法を、『THE SWARM』に応用させたようだ。
『THE SWARM』キャスト
『THE SWARM』には、日本人の慈善家で海洋問題に取り組むミフネ財団の創始者、アイト・ミフネ役で木村拓哉、海底開拓を調査するシグル・ヨハンソン博士役でアレクサンダー・カリム(『ゼロ・ダーク・サーティ』)、フランス人の分子生物学者役でセシル・ドゥ・フランス(『スパニッシュ・アパートメント』)、海洋生物学の博士課程の学生役でレオニー・ベネシュ(『ザ・クラウン』)、若きカナダ人のクジラ学者役でジョシュア・オジック(『Unsettled(原題)』)、指導教官役でバルバラ・スコヴァ(『12モンキーズ』)、天体物理学者のサマンサ・クロウ役でシャロン・ダンカン=ブルースター(『DUNE/デューン 砂の惑星』)が出演する。
『THE SWARM』は、Huluにて3月4日(土)独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)
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Photo:『THE SWARM/ザ・スウォーム』©SchwarmTVProductionGmbH&CoKG