『ウォーキング・デッド』チャンドラー・リッグス、『THE LAST OF US』を絶賛

大ヒットドラマシリーズ『ウォーキング・デッド』で、主人公リック・グライムズの息子カールを演じたチャンドラー・リッグスが、米HBOの『THE LAST OF US』を絶賛している。米Screenrant が報じている。

同ジャンルのドラマを絶賛!

『ウォーキング・デッド』でブレイクしたチャンドラーは、同じゾンビモノというジャンルの『THE LAST OF US』についてTwitterでコメントを投稿。「ああ!『THE LAST OF US』が良い出来で本当に嬉しい」と感想が書かれている。

同じジャンルの作品といえど、『ウォーキング・デッド』が、原作コミックを元にしているのに対し、『THE LAST OF US』は2013年に発売されたビデオゲームがベースで、『ウォーキング・デッド』とは大きく異なるストーリーを特徴としている。終末戦争から20年後の世界を描いた本作は、他のゾンビドラマとは全く異なる現実を描き、何よりも人間的な要素に焦点を当てることで、他とは一線を画しているのだ。

『ウォーキング・デッド』は、人間をウォーカーよりも恐ろしい脅威として強調したが、『THE LAST OF US』は、その考えをさらに一歩進め、感染者に焦点を当てるのではなく、主人公ジョエル(ペドロ・パスカル)とエリー(ベラ・ラムジー)の二人のキャラクターとその関係を中心に描いている。このように人間性と愛に焦点を当てた本作の第3話では、焦点をほぼ全編を占めるラブストーリーに変えるという路線になった。これは、登場人物が互いに抱いている尊敬と愛情の念を示すと同時に、終末における人間の性を示すものだといえる。

多くのゾンビドラマや映画がホラーに焦点を当てているのに対し、こちらではホラーは中心ではない。ジョエルは、人間や感染者からエリーを守ることによって、自分が正しい道を歩んでいるという安心感を常に必要としており、物語の展開や感染者よりもむしろこのジョエルとエリーというキャラクター自身がストーリーになっている。黙示録的な荒れ地をさまよう二人の生存者の物語というよりは、ジョエルとエリーが行き先を見つけ、お互いを知り、何事にも負けず絆を深めていく旅路のような作品だ。

また、この作品ではゾンビをユニークにとらえている。これまでのゾンビドラマのように、噛まれたら感染するのではなく、現実世界の菌類が適応して食料源から人間に感染するのが特徴だ。そのコンセプトが、我々の生きている現実の世界で起こりうることのように感じられ、より恐怖を煽っている。本作で登場するようなウイルスが現実社会で出た場合、しかもそれは現実にも十分起こりうることであり、実際に我々が体験したコロナ(COVID-19)パンデミックの始まりが常にフラッシュバックされ、おかしくなってしまった世界を表現している。

『ウォーキング・デッド』キャストも絶賛する『THE LAST OF US』はU-NEXTで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウォーキング・デッド』シーズン8より、チャンドラー・リッグス©Richard Heeley/『THE LAST OF US』©2023 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.