『THE LAST OF US』映画化よりもドラマ化が適している理由とは?

米HBOが人気同名サバイバル・ビデオゲームをドラマ化する『THE LAST OF US』。その共同クリエイターが、本企画が映画よりもドラマが適していると思う理由を語っている。

「テレビにしか出来ない」

ドラマ版の舞台は、人体に寄生する菌類の感染症により文明が崩壊した20年後の世界。主人公ジョエルは身元不明の少女エリーを隔離地域から脱出させ、二人は生き残りを懸けて感染者が蔓延るアメリカを横断することになる。

原作となるゲームを手がけ、ドラマ版で共同クリエイターを務めるニール・ドラックマンが米Varietyの取材に応じ、本企画を映画ではなくドラマ化した理由を述べた。「簡単に言えば、ストーリーが長すぎるからだよ。映画化しようとしたけど上手くいかなかったんだ。通常15時間かかる体験を2時間に圧縮しても上手くいかなかったし、ストーリー上で重要だと思われる何かが常に飛び出してくるからね。今回はテレビ番組にしか出来ないような1年にわたる旅で、じっくりとジョエルとエリーの関係を描くことが出来たよ」

そして、ドラックマンと共にクリエイターを担うクレイグ・メイジンは、過去に人気ビデオゲームの実写版が繰り返した失敗が頭をよぎったという。「この作品を成功させるために最も困難だったのは、あらゆる些細なことを克服する必要があったことだ。キャスティングや脚本、プロダクションデザインに音楽、編集やビジュアルエフェクトなど全てね。だから、ショーランナーは大変な仕事だよ。細かいところまで目を配らなくちゃいけないけど、それが僕にとっては喜びなんだ」

キャスト

『THE LAST OF US』のキャストには、ジョエル役で主演するペドロ・パスカル(『ナルコス』『マンダロリアン』)、エリー役のベラ・ラムジー(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、ジョエルの弟トミー役を演じるガブリエル・ルナ(『エージェント・オブ・シールド』)、テス役のアナ・トーヴ(『マインドハンター』)、ビル役のニック・オファーマン(『パム&トミー』)、フランク役のーレイ・バートレット(『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』)らが名を連ねる。

『THE LAST OF US』は、1月16日(月)よりU-NEXTにて独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)

Photo:『THE LAST OF US』©2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.