ライアン・エッゴールド(『ブラックリスト』)演じる医師のマックス・グッドウィンが、病院の改革に奮闘する人気医療ドラマ『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』。ついに迎えたシリーズ最終回について、番組スタッフが感動的なシーンの誕生秘話を明かしている。
『ニュー・アムステルダム』は、ニューヨークに実在する病院で改革を行なった、エリック・マンハイマーの回顧録をドラマ化したシリーズ。
※これより先、最終回のネタバレを含みます。
シリーズの最終回を彩った感動のシーン
米NBCで1月17日(火)に放送された2時間のファイナル、シーズン5第13話「How Can I Help?(原題)」では、マックスが世界保健機関(WHO)での新しい仕事に向けて出発する前、病院で最後の日を過ごす。そのシーンの一部では、病院で道に迷っているように見える新しいキャラクターが姿を見せる。
実はその人物、マックスの成長した娘のルナ。彼女は父親の背中を追って医師になり、同じ病院に勤務することに。病院内で迷っていたのは、初出勤日を迎えたルナだったのだ。
“これが僕たちのエンディングだ”
ショーランナーのデヴィッド・シュルナーは、この感動的なサプライズについて、こんなことを明かしている。
アイデアを最初に出したのは、11歳になる彼の娘。最初、シュルナーは娘のアイデアを真剣に受け止めなかったが、その1週間後に脚本家の一人であるローラ・ヴァルディビアが同じエンディングを提案。さらにその1週間後、もう一人の脚本家であるエリカ・グリーン・スワフォードに撮影セットで、「クレイジーに聞こえるかもしれないけど、ルナが医療部長として病院に戻って来るのはどうでしょう?」と提案されたのだとか。
シュルナーは、「3週間以内に全員がこのエンディングを提案してきたから、“これが僕たちのエンディングだ”と思いました」と振り返っている。まさに運命的な形でラストが決まったようだ。
パイロット版の冒頭ではマックスが病院の講堂で、「ここで妹が亡くなり、僕はここで育ったから、ここで働きたいと思ったんだ」と言うシーンがある。それを思い出したというシュルナーは、こうも付け加えている。
「ルナが同じ講堂で、“ここで母が亡くなり、私はここで育ったから、ここで医師になりたいと思ったの”と言ったらピッタリだと感じました。そう思った時に土台ができたんです。そして、ルナが父親のような医師になりたいと思った瞬間と、みんなが医師になりたいと思った瞬間を描いてはどうだろうかと考えました。ルナだけでなく、全キャラクターのオリジンストーリーになるまで物語が積み重ねられていったんです」
また新しいそれぞれの物語がスタートするという感動的なラストを迎えた『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』。シーズン1~3は、U-NEXT、Amazon Prime Videoなどで配信中。
(海外ドラマNAVI)
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Photo:米NBC『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』公式Instagramより