今年元旦よりNetflixにて独占配信がスタートしたオリジナルリミテッドシリーズ『カレイドスコープ』。このドラマはエピソードをどの順番で見ても楽しむことができるというユニークな構成で話題を呼んでいる。実際にどんな順番で見るとより楽しむことができるのか、米Vultureがいくつかのパターンを指南。
革新的ドラマはNetflixならでは
本作は、大規模な強盗を企てる窃盗団を追うアクションドラマ。2012年にニューヨークを襲ったハリケーン・サンディの上陸中、マンハッタンのダウンタウンで700億ドルに及ぶ債券が紛失した事件を下敷きに、強盗を計画した24年前から犯行実行後半年後までのストーリーが描かれる。
各話は色相でタイトル付けされており、その色相が各話のビジュアルに影響している。そしてタイトルの「カレイドスコープ」とは日本語で万華鏡のことであり、ご存じの通り色を混ぜて様々なパターンを楽しむもの。この作品も、その名の通りエピソードの順番を変えて視聴することができるように構成されている。
「ホワイト」は全8話の最終回として設定されているが、それ以外の7話は順不同で視聴可能。Netflixによれば、見る順番によってストーリー、キャラクター、そして強盗の核心に迫る問いと答えに対する視点が変わるのだという。つまり、それぞれの選択によって、視聴者は異なるストーリー展開を体験することができるのだ。
「ホワイト」を最後に固定すると、他7話の組み合わせは全部で5,040通りにもなるが、今回はその中から3通りの視聴順番をご紹介。
時系列で見る
本作は強盗を計画した24年前から犯行後半年後までの話を描いているが、実は最終話として設定されている「ホワイト」は犯行当日の話であり、「レッド」が犯行翌日、「ピンク」が犯行半年後をそれぞれ描いている。そのため、この順番では正確な時系列順とはならないが、そこは作り手の意向を尊重する。(本当の時系列順で楽しみたい人は、「ブルー」の次に「ホワイト」を見てみて)
この物語の核となるのは、強盗犯のレオ・パップ(ジャンカルロ・エスポジート)と、マンハッタンの中心部にある超ハイテク銀行の金庫を保有する警備会社の経営者ロジャー・サラス(ルーファス・シーウェル)の対立。レオは個人的な理由から、それぞれ専門分野のエキスパートである5人の仲間を集め強盗を企てる。
時系列は最も分かりやすい方法ではあるが、必ずしも満足できる順番とは限らない。この方法で見ると、レオとロジャーの歴史や、レオが抱える深い恨みなどをすぐに知ることができるが、これらは後から知った方がいい事実かもしれない。
時系列を遡って見る
大胆な楽しみ方をしたい人は、時系列を遡るというのも一つの手。最終的に死を遂げるキャラクターも出てくるため、見進めることで亡くなったキャラクターが復活する展開になる。時系列で見ればキャラクターの関係性にも変化があるため、逆走すると少々混乱することがあるかもしれない。だが、この順番で見るとレオがロジャーへの復讐を誓った理由を最後の方まで取っておくことができるので、楽しみを取っておきたい人にはいいかも?
Vultureライターオススメの順番
筆者曰く、「イエロー」はレオが仲間を集めて強盗チームを結成する話であるため、物語のはじまりにふさわしいとのこと。このエピソードでメインキャラクターを知ることはできるが、彼らの過去や強盗に加担した理由などは後々に取っておくことができる。過去を描く「バイオレット」と「グリーン」、犯行実行に向かって進む「オレンジ」と「ブルー」を交互にすることで分かりやすさと分かりにくさのバランスを取ることができるようだ。
Netflixオリジナルシリーズ『カレイドスコープ』は独占配信中。そのほかのNetflixおすすめドラマ一覧はこちらより。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflixオリジナルシリーズ『カレイドスコープ』は独占配信中