米メディアが選ぶ「2023年にキャンセルになりそうな」ドラマ4選

配信サービスの台頭により、数多くのドラマシリーズが凌ぎを削る状況では、生き残りをかけて各作品がサバイバルに必死になっている。2022年も数多くの作品が打ち切られたが、来たる2023年はどうなるのだろうか? 米FANSIDEDが、「2023年にキャンセルされそうなドラマ4本」を選出しているので紹介する。

『Titans/タイタンズ』『ドゥーム・パトロール』(米HBO Max)


両シリーズともに米HBO Maxで製作されているDCドラマ作品となり、『タイタンズ』はシーズン4の新エピソードが毎週配信中で、『ドゥーム・パトロール』シーズン4も同じ状況だ。HBO MaxでDCドラマシリーズは安定した人気を保っているが、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの誕生後、DC映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』などの監督で知られるジェームズ・ガンと、数多くのDC映画&ドラマシリーズを手がけてきたピーター・サフランが共同CEOを務める新会社「DCスタジオ」が誕生。現在、両トップがDCユニバースの大改革を行なっており、DC映画『ワンダーウーマン』シリーズの第3作の製作が中止されたばかりだ。大改革の過渡期にある「DCスタジオ」で、『タイタンズ』と『ドゥーム・パトロール』が生き残れる可能性は低いと見え、特に『タイタンズ』シーズン4最終話のタイトル「Titans Forever(原題)」が、シリーズの将来を物語っていると言えそうだ。

『スーパーマン&ロイス』(米CW)


キャンセルの危険にさらされているDCドラマシリーズは、HBO Maxの作品だけではない。米Nexstarの米CW買収により、アローバースで最長寿となった人気DCドラマ『THE FLASH/フラッシュ』は、2023年に放送開始予定のシーズン9をもって終了が決定。『SUPERGIRL/スーパーガール』や『レジェンド・オブ・トゥモロー』、『BATWOMAN/バットウーマン』、『Stargirl(原題)』をはじめとするDCドラマが続々キャンセルとなり、現在、アローバースで残っているのは『スーパーマン&ロイス』のみ。シーズン2が放送中の『スーパーマン&ロイス』は高視聴率を維持しているが、製作費が高いDCドラマシリーズの製作続行を、Nexstarが望むかどうかが命運の分かれ目となりそうだ。

『Gotham Knights(原題)』(米CW)


本シリーズは、NexstarがCWを買収する前に製作され、2023年にCWにてデビューが予定されている作品。これまでにCWは若年層をターゲットにしてきたが、Nexstarは平均視聴者層が58歳という、年配向けの作品作りを目指しているという。バットマンが死んだ後の世界を舞台に描く『Gotham Knights』は、ティーンエイジャーのヒーローたちに焦点を当てたシリーズであるため、Nexstarの理想的な番組とは言えないだろう。よって、わずかシーズン1でキャンセルの憂き目に合う確率が高いかもしれない。
(海外ドラマNAVI)

Photo:『Titans/タイタンズ』Netflixにて配信中/『スーパーマン&ロイス』SUPERMAN & LOIS and all related pre-existing characters and elements TM and © DC. Superman & Lois series and all related new characters and elements TM and © Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved./『Gotham Knights』公式Twitter(@TheCW_GothamK)より