『ドクター・フー』監督、デヴィッド・テナント復帰の舞台裏を明かす

英人気長寿SFドラマ『ドクター・フー』で10代目ドクターを務め、シリーズの放送開始60周年を記念する特別番組にカムバックするデヴィッド・テナント。その復帰の舞台裏をエピソード監督が明かしている。

(※本記事は、シーズン13第9話のネタバレを含みます)

撮影場所は?

10月23日(日)に英BBCで放送されたシーズン13第9話「The Power of the Doctor(原題)」では、13代目ドクターのジョディ・ウィッテカーがシリーズを卒業し、なんと10代目ドクターのデヴィッドが14代目となるドンデン返しが明らかになった。同エピソードにはジョディとデヴィッドが登場したが、その撮影は全く別の場所で違う時期に行なわれたという。

「The Power of the Doctor」でメガホンを取ったのはジェイミー・マグナス・ストーンだが、監督がオーストラリアに滞在している間、同エピソードでデヴィッドが登場するシーンをイギリスで撮影したのは、『ドクター・フー』シーズン8&9でエピソード監督を務めたレイチェル・タラレイだったのだとか。

英Doctor Who Magazineによると、第9話でジョディ扮するドクターが再生(ドクターは瀕死状態になると再生が可能)するシーンは2021年10月に撮影され、デヴィッドのシーンは、その7カ月後に英ロース・ロック・スタジオの小さなグリーンスクリーン前で撮影されたとのこと。

史上最高の監督

デヴィッドとのシーンの撮影をタラレイに任せたストーン監督は、「彼女以上の適任者はいないよ。私はレイチェルのエピソードの大ファンなんだ。彼女は『ドクター・フー』史上最高の監督だと思うよ」とコメントし、タラレイを信頼し切っていた様子。対するタラレイも撮影を楽しんだようだ。「撮影に参加できて本当にラッキーだった。デヴィッド・テナントを再生できるなんて驚異的だわ。すでに私はシリーズへの復帰に大きな関心を抱いているの」と述べ、今後のシーズンへの参加に期待を寄せている。

なお、14代目に抜擢されたはずのンクーティ・ガトワ(『セックス・エデュケーション』)は、14代目のデヴィッドと共に15代目ドクターとして、2023年11月に英BBCで放送される60周年特別番組に登場することになる。

60周年特別番組には、シーズン4&5でコンパニオンのドナ・ノーブル役を演じ、デヴィッドと共演したキャサリン・テイトがカムバック。シーズン1~5までクリエイターを務めたラッセル・T・デイヴィースが、ショーランナーとして復帰する。『ドクター・フー』シーズン1~7、11~13はHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ドクター・フー』公式Twitterアカウント(@bbcdoctorwho)より