『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』タイムジャンプを説明しない理由

大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚となるスピンオフドラマ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。本作のショーランナーであるミゲル・サポチニクが、本編でタイムジャンプを説明しない理由を話した。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は、本家で描かれた出来事の約200年前を舞台に、ウェスタロスを統治したターガリエン家の熾烈な王位継承争いが描かれるシリーズ。

シーズン1は、ミリー・アルコック演じる若き日のレイニラ・ターガリエンを中心にスタートしたが、年月はバラバラだがほぼ毎話タイムジャンプがある。そして、今週配信された第6話「王女と王妃」では、第5話「われわれは道を照らす」の10年後を舞台とし、エマ・ダーシー(『トゥルース・シーカーズ ~俺たち、パラノーマル解決隊~』)がレイニラを演じている。

レイニラの周りの人間も変わり、女王アリセント役はエミリー・キャリー(『アナスタシア・イン・アメリカ』)からオリヴィア・クック(『ベイツ・モーテル』)、レイニラの夫レーナー・ヴェラリオン役はテオ・ネイト(『Time(原題)』)からジョン・マクミラン(『ザ・ネバーズ』)など別の俳優が登場した。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』第6話で10年のタイムジャンプ

第6話「王女と王妃」ではレイニラが出産し、生まれたばかりの子どもをアリセント女王のもとに連れて行くところから始まる。

タイムジャンプについて、ミゲル・サポチニクはポッドキャストで以下のように説明した。

「タイムジャンプは最初からありましたし、今よりも少しすごかったと思います。私の記憶が正しければ、12~13歳くらいから20~22歳まで幅広いです。通常、タイムジャンプは頭がゴチャゴチャしたり、混乱したりといろいろあり、“タイムジャンプが好きだ”という人はめったにいません。

そこで、どうやってタイムジャンプをやるかについて、たくさん話し合いました。もし問題になるようなことがあれば、それを回避しようとするよりも、デメリットに寄り添う方がいいと思ったのです。

まず最大のタイムジャンプがある第5話から第6話でタイムジャンプを行い、そこに全キャストを投じることにしました。俳優を変えなければならないことは分かっていましたし、いずれにせよ、みんなにとって混乱することになることも予想していました。それを避けることはできないし、そのためには身を乗り出すしかないと。脚本の段階で、“彼らが歩き回っている時間を作れないか”という会話が始まったと思います。

そして、この作品のスタイルを進化させるためには、ストーリーの必要性に迫られるわけですが、
このようなキャラクターを演じる俳優たちと一緒に過ごす必要がありました。だから、“彼らが階段を上るところや、廊下を静かに歩くところを見たい”と思ったんです。特にドラマの上では、すべてが大事な時間ですから」

タイムジャンプで生まれたもの

サポチニクは続けて、10年のタイムジャンプで生まれたものもあったという。

「10年という歳月を捨ててしまったことで大きな変化となりました。視聴者が「あ、出産してる。あれがレイニラで、あれがレーナーに違いない。うわ、10歳も年をとってるんだ」となるのです。そしてアリセントの部屋に行き着く頃には、もう見慣れたように。オリヴィアやエマ、ジョンの姿を見ていて優雅だと思いましたし、あっという間にキャラクターになりきってしまうので、すごく満足で楽しくて、苦にならなかったです」

第6話の最初のシーンは、視聴者に情報を提供するような説明をすることなく、それぞれのキャラクターが誰であるかを効果的に描いている。むしろ、最初の5話で確立されたキャラクター同士の人間的なつながりのおかげで、わかりやすくなっている。

したがって、レイニラとレーナーがアリセント女王の寝室まで苦痛に満ちた様子で歩むシーンを描いた連続テイクは、まだその変化に気づいていなかった人々にとっても、ファンに新しいキャストとの時間を与える時間となった。

物語が大きく展開した『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は後半戦に突入。U-NEXT(ユーネクスト)にて独占配信中。

(海外ドラマNAVI)

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