2013年に公開されたポン・ジュノ監督(『パラサイト 半地下の家族』)による同名映画をドラマ化した、米TNTのSFサスペンスドラマ『スノーピアサー』。そのファイナルとなるシーズン4の撮影で14人が熱中症になり、病院へ搬送される事態となっていたことが明らかになった。米Deadlineが報じている。
真夏に厚手の衣装で撮影…
『スノーピアサー』は、寒冷化により世界が凍てつく荒地となった後、残された人類を運ぶ巨大列車で人々が繰り広げるサバイバルを描くシリーズ。シーズン4の製作は、夏に気温が35度に達することもあるカナダのブリティッシュコロンビア州にて進行中で、その撮影中に14人のキャストとスタッフが熱中症になり、地元の病院へ搬送されたとのこと。その後にプロデューサーが、気温が落ち着くまで撮影の中断を決定したと報じられている。
本シリーズの製作を手掛けるトゥモロー・スタジオの広報担当者が、「慎重を期して、『スノーピアサー』の昨日の撮影は早めに終了し、ロケ地が猛暑のため本日は中断となりました。キャストとスタッフの健康を最優先に考えています」と報告。
世界が寒冷化した世紀末的な世界を描くドラマの撮影で、キャストとスタッフが猛暑に苦しめられるとは何とも皮肉な話だが、広報担当者は撮影中にキャストが着用しなければならない厚手の衣装が、真夏の撮影をより危険な状況にしていると付け加えていた。
『スノーピアサー』キャスト・スタッフ
ドラマ版『スノーピアサー』の主要キャストに名を連ねるのは、ジェニファー・コネリー(『トップガン マーヴェリック』)、ダヴィード・ディグス(『ハミルトン』)、イド・ゴールドバーグ(『ピーキー・ブラインダーズ』)、アリソン・ライト(『ジ・アメリカンズ』)ほか。
シーズン4には新キャストとして、米ABCの人気マーベルドラマ『エージェント・オブ・シールド』のフィル・コールソン役で知られるクラーク・グレッグと、『ブラックリスト』や『マダム・セクレタリー』などに出演するマイケル・アロノフが参加。また、『エージェント・オブ・シールド』や『HAWAII FIVE-0』などで脚本を手がけた、ポール・ズビゼウスキーが新ショーランナーに就任している。
『スノーピアサー』シーズン4は、TNTにて2023年に放送開始予定。日本ではシーズン1~3がNetflixにて配信中。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『スノーピアサー』 (c)2013 SNOWPIERCER LTD.CO. ALL RIGHTS RESERVED.