『Mr.ビーン』ローワン・アトキンソン、キャンセルカルチャーについて思うこと

『Mr.ビーン』などで知られるコメディアンのローワン・アトキンソンがIrish Timesのインタビューで、「どんなジョークにも犠牲者がいる」と話し、キャンセルカルチャー(著名人の失言・失態を問題視し、不買や職務から追放することを呼びかけること)について自身の考えを明かしたと米Varietyが伝えている。

英国出身の世界的コメディアンであるローワンは『ローワン・アトキンソンのブラックアダー』や『Mr.ビーン』『ジョニー・イングリッシュ』『メグレ警視』などの映画・TVシリーズに出演。最近ではNetflixオリジナルシリーズ『ローワン・アトキンソンのヒト VS ハチ』の配信がはじまり注目を集めている。

コメディアンに対するキャンセルカルチャー

近年、コメディアンに対するキャンセルカルチャーが目立つ中、ローワンは自身が思うコメディの定義に言及して意見を明らかに。「僕にとって、コメディという仕事は怒りを買うもので、少なくともその可能性があるもののように思える。すべてのジョークに犠牲者がいる。それがジョークの定義、誰かや何か、考えを馬鹿らしくみせること」

さらにコメディは権力のある者だけを蹴飛ばし、力のない者はターゲットにするべきでないと思うか聞かれると「何に関する冗談なら許されるのかについて話す時は、とてもとても気を付けないといけないと思う。いつも蹴飛ばさないといけないの? 本当に? もし、ものすごくうぬぼれていて、傲慢で攻撃的で、自己満足的な人が、社会的地位が低い方にいたとしたら? 彼らがみんな国会議事堂や君主制の中にいるわけじゃない。社会的地位が低いとみなされている人の中に、信じられないほどうぬぼれていて自己中心的な人もたくさんいる。彼らは取り上げられるに値する人だと思う」と話した。

加えて「本来の自由な社会なら、完全にどんなことについても、冗談にすることが許されるべき。すべてのジョークがすべての人に向いているというわけではない」と意見を述べた。

ローワンの出演コメディ最新作『ローワン・アトキンソンのヒト VS ハチ』はNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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Photo:Netflixオリジナルシリーズ『ローワン・アトキンソンのヒト VS ハチ』は独占配信中