Netflixが、英国で新たに7本のオリジナルシリーズの製作を発表。当サイトでもすでにお伝えしているが、『ザ・クラウン』や『セックス・エデュケーション』をはじめとする英国産のドラマが世界的にヒットしたことを受けて、Netflixは英国での製作に10億ドル(約1100億円)の予算を投入すると発表していた。執筆から制作まで、全て英国内で行われる予定だ。
米Varietyが報じたところによると、まずは、『007』シリーズでメガホンを取り、『ナイトメア〜血塗られた秘密〜』で製作総指揮を務めた英国出身のサム・メンデスが手がける全6話構成の『The Red Zone(原題)』。"フットボールとフットボール以外についても描くコメディシリーズ"と伝えられている。
また、『ミスター・ビーン』でおなじみのローワン・アトキンソンが全10話構成のコメディシリーズ『Man vs Bee(原題)』で主演を務めることも決定。高級マンションでハウスシッターを務める主人公と厄介なハチとの戦いが描かれる。
『スター・ウォーズ』シリーズのスノーク役や『猿の惑星』シリーズのシーザー役で知られるアンディ・サーキスが製作総指揮としてジョー・バートン(『Giri/Haji』)とタッグを組む『Half Bad(原題)』、スーパーナチュラルアクションアドベンチャーと紹介されている『Lockwood & Co(原題)』、ベストセラー作家スチュアート・タートンの「イヴリン嬢は七回殺される」の実写化企画などが決まっている。
そのほか、『セックス・エデュケーション』の脚本家が、女性ファンからのストーカー被害の経験を語った一人舞台をベースに描かれる『Baby Reindeer(原題)』、一人は人間、一人はモンスターの姉妹が主人公の『Cuckoo Song(原題)』がある。
NetflixのUKオリジナルシリーズ部門の代表アン・メンサーは「完全に英国に拠点を置くチームを設立することは、ここにいる素晴らしいプログラムメーカーたちとより良くつながることができるようにするということです。脚本家、プロデューサー、監督、役者に地元で親しみやすい場所を提供するだけでなく、世界規模で影響を与える作品を作る機会も与えるということです。英国製の物語は、強く世界に語りかけます」
新しい企画は、南西部、ウェールズ、イングランド北部を含むイギリス全土で撮影される。メンサー曰く、今後さらに新しい企画が動いていくそうで、Netflixにとっては米国に次ぐ規模でオリジナルコンテンツの事業に力を入れていくという。(海外ドラマNAVI)
Photo:
ローワン・アトキンソン©FAMOUS
アンディ・サーキス© James Warren/Famous