米Paramount+(旧CBS All Access)が製作する『スター・トレック:ディスカバリー』のスピンオフドラマ『Star Trek: Strange New Worlds(原題)』。本作に出演するキャストが、「劇中でカツラでないことが大事」だと米TV Lineのインタビューで語った。
『Star Trek: Strange New Worlds』は、『ディスカバリー』に登場したクリストファー・パイク船長とスポック、ナンバーワンの3人が中心となり、演じるアンソン・マウント(『SAFE/セイフ』)とイーサン・ペック(『ゴシップガール』)、レベッカ・ローミン(『アグリー・ベティ』)が続投する。
5月5日(木)にスタートした本作には、セリア・ローズ・グッディング演じる若き日のニヨータ・ウフーラが登場。パイク船長がエンタープライズ号を率いていた時代を舞台に描いた本作では、ウフーラはU.S.S.エンタープライズに馴染んだばかりの知的で熱心な新米士官候補生という設定だ。
オリジナル版『スター・トレック/宇宙大作戦』のニシェル・ニコルス(『HEROES/ヒーローズ』)や、J・J・エイブラムス製作の『スター・トレック』映画3部作のゾーイ・サルダナ(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)とは異なり、セリアは大胆な刈り上げヘアスタイルでウフーラを演じている。
「最初に皆が注目してくれるのが、私の刈り上げた頭だということがとっても嬉しいです。ニシェルのウフーラとゾーイのウフーラが素晴らしかったのは、当時の黒人の女性らしさを体現したからです」とセリアは語る。
そう説明する二人の当時の髪型だが、ニシェルは髪を膨らませて顔の周りを縁取る60年代の象徴ともいう古典的なブーファント・ルックだった。一方、ゾーイは長いエクステンションをつけたハイポニーテールの姿を見せている。
「今は2022年です。短いシーザーカットは長い間、黒人男性のものだったと思います。ですが黒人コミュニティはゆっくりと、確実に、黒人の女性らしさの理想を広げようとしています。この象徴的なキャラクターを演じる機会を得たことで、このウフーラというキャラクターが、信じられないほど優雅で尚且つゴージャスなショートカットのルックスでいられて、私はとても嬉しく思います。『ブラックパンサー』のキャラクター、ドーラ・ミラージュもすごく短いショートカットでしたが、誰も何も言いませんでした。それに本当にあの人たちは髪を剃っていたのです」
またセリアは、地毛でこの髪型をすることにこだわったと話す。「自分が世の中で見たいと思うことの一部になりたいと思っていたので、カツラをつけないこと、ロングストレートや大きなカールヘアーにしないことはとても大事だったのです。ハチマキをしたり、髪を下ろしたり、髪がなくても帽子をかぶったりして、みんなが見たがっているウフーラを象徴する女性像になることができたんです」
『Star Trek: Strange New Worlds(原題)』は米Paramount+にて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:セリア・ローズ・グッディング公式Instagramより(@celiargooding)