時代を超えて愛され続けているイギリスの大人気SFシリーズ『ドクター・フー』。ジョディ・ウィテカーからバトンを受け継ぎ誰が14代目ドクターに就任するのか、様々な憶測が飛び交っていたが、BBCによって正式に新ドクターを務めるキャストが発表され、『セックス・エデュケーション』のあの人であることが明らかになったとVarietyが伝えている。
『ドクター・フー』14代目ドクターに任命されたのは…
2017年から13代目にして初の女性ドクターを演じ上げたジョディの後を継ぎ、14代目ドクターに任命されたのは『セックス・エデュケーション』のエリック役でお馴染みンクーティ・ガトワ。29歳のルワンダ出身スコットランド人俳優のンクーティは、2019年から配信開始したNetflixオリジナルシリーズ『セックス・エデュケーション』でエイサ・バターフィールド演じる主人公オーティスの親友エリックを演じ大ブレイク。ドクターを演じるアフリカ系俳優としては、シーズン12「ジュドゥーンの襲来」に登場した逃亡者ドクターこと、ジョー・マーティンに続き二人目となる。
ジョディが番組を離れることが報じられたのは2021年7月。以降、歴史的にもアイコニックな役柄を誰が引き継ぐのか様々な憶測が飛び交っていた。その中には、『IT'S A SIN 哀しみの天使たち』のオリー・アレクサンデルや、『2034 今そこにある未来』のリディア・ウェストなど『ドクター・フー』のクリエイターであるラッセル・T・デイヴィースによる新作ドラマに出演した注目の若手俳優をはじめ、『チューインガム』のミカエラ・コールや『グッド・オーメンズ』のマイケル・シーン、さらには英国が誇るベテラン俳優ヒュー・グラントの名も候補に挙がっていた。
そして現地時間8日(日)の午後、英国アカデミー賞TV部門の授賞式が開催される数時間前にBBCによって待ちに待った発表がなされた。
BBCの声明によるとンクーティは「非常に光栄に思い、このうえなく興奮していると同時にもちろん、多少の怖れも抱いている」という。「この役、この番組は、僕を含め世界中の人々にとって非常に大きなものを意味します。非常に優れた才能をもつ歴代の前任者がそれぞれ最高の注意を払って独自の責任と栄誉をまっとうしてきました。同じことをできるよう最大限の努力をします」
14代目ドクターを支えるショーランナーは10代目ドクターを演じたデヴィッド・テナントとタッグを組んでいたデイヴィース。ンクーティはオーディションで製作陣の目をくらませたとデイヴィースは話す。「時に、俳優がドアを開けて入ってくるだけで、とても輝かしくて、大胆不敵で、きらめいていることがある。僕は畏敬の念を抱いて、その幸運に感謝するんだ」
『ドクター・フー』新シーズンの撮影は年内後半を予定しているとのこと。ンクーティがブレイクした『セックス・エデュケーション』はNetflixで独占配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflixオリジナルシリーズ『セックス・エデュケーション』シーズン1~3は独占配信中