【訃報】『マッドメン』バート・クーパーでお馴染みロバート・モースが90歳で逝去

2度のトニー賞受賞を誇り、TVドラマでは米AMC製作の『MAD MEN マッドメン』(以下、『マッドメン』)バートラム・クーパー役などで知られるロバート・モースが90歳でこの世を去った。米TVlineが報じている。

2007年から2015年にかけて放送された『マッドメン』では、主人公ドン・ドレイパー(ジョン・ハム)が勤めるスターリング・クーパー広告代理店の共同経営者かつ創設者バートラム・クーパーを演じ、5度エミー賞ノミネートを果たすなど、本作はロバートのキャリアを代表する作品に。『マッドメン』公式Twitterはこの訃報を受けて、「偉人のひとり、ロバート・モース。安らかにお眠りください。」と別れの言葉を贈っている。

2016年の『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』でドミニク・ダン役を演じて以来、ロバートとの親交を深めてきた『アメリカン・クライム・ストーリー』シリーズのクリエイターラリー・カラゼウスキーも、「僕のよき友ボビー・モースが90歳でこの世を去った。偉大なる才能で美しい魂よ」とTwitterで追悼の意を示している。また、「彼の息子チャーリーと娘アリンに愛を送ります。数年に渡って共に過ごせて、とても楽しかったです」と続けている。

ロバートは1961年初演のブロードウェイミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード(原題:How to Succeed in Business Without Really Trying)」でJ・ピアポイント・フィンチを演じ、自身初のトニー賞を受賞。1967年には『努力しないで出世する方法』として映画化され、同役を演じた。

二度目のトニー賞をもたらしたのは1989年に製作されたひとり芝居『Tru(原題)』。ロバートは「ティファニーで朝食を」などの名作を世に送り出したアメリカの天才作家トルーマン・カポーティを演じた。これは米PBSの「American Playhouse(原題)」に収録され高評価を獲得、エミー賞受賞の栄誉にも輝いた。

なお、死因は明らかにされていないという。

ご冥福をお祈り申し上げます。(海外ドラマNAVI)


Photo:AMC『MAD MEN マッドメン』公式Twitterより