『NCIS』ウィルマー・バルデラマ、新シリーズでゾロを演じる意味

大ヒット犯罪捜査ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のニコラス・"ニック"・トーレス捜査官役で知られるウィルマー・バルデラマ。新たにディズニーが手掛けるシリーズで怪傑ゾロを演じると報じられたが、そのことが持つ意味について語ったとTV Insiderが伝えている。

主人公ミラベルの父アグスティン役を演じたディズニーのミュージカルファンタジー『ミラベルと魔法だらけの家』がアカデミー賞長編映画賞を受賞し、自身の代表作といえる『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』はシーズン20へと更新されるなど、絶好調のウィルマー。私生活でも婚約者アマンダ・パチェコとの間に誕生し、思い出深い日本旅行にちなんで名付けられた娘ナカノ・オセアナ・バルデラマちゃんが1歳の誕生日を迎えるなど、おめでたいこと続きだ。

そんなウィルマーが現在取り組んでいるのは、1957年から1959年にかけてアメリカで放送されたガイ・ウィリアムズ主演の『怪傑ゾロ』を再構築するシリーズ化のプロジェクト。製作総指揮に加えてゾロ役で主演を務めることが発表されており、今後も目まぐるしい日々が続きそうだ。

『怪傑ゾロ』を見て育ったウィルマー・バルデラマ

時の人ともいえるウィルマーは、人気ドラマキャストが集う祭典PaleyFest LAのレッドカーペットでTV Insiderに対し「信じられないほど素晴らしい1年だった」とコメント。特にナカノ・オセアナちゃんの成長が大きな理由だというウィルマーは自身の幼い頃を振り返り「ガイ版の『怪傑ゾロ』を見て育った」と話した。「ガイは勇気をくれて、ロマンがあって、冒険好きなヴィジランテだった。ほんの小さな男の子だったんだけど、お父さんに言ったんだ。“僕はいつかゾロになる”ってね」するとお父さんは「いいじゃん、僕の息子よ!すごくいいよ!」と返したそう。「そのいいじゃんは、本当に起きるように言ってくれた」と思い出を辿った。

その言葉通りディズニーと夢を叶えることになったウィルマー。オリジナル版終了から60年の時を経て蘇ることになるわけだが、この契約が最終的に結ばれた後、2日間は涙が止まらなかったという。「僕にとって何を意味するかだけじゃない。コミュニティにとってどんな意味になるのかなんだ」

多忙を極めるウィルマーだが、もし時間が許すのであれば出演したい作品があるという。それが自身の原点ともいえる『ザット ’70s ショー』のスピンオフ『That ‘90s Show(原題)』。ただいまNetflixでシリーズ化が進められているコメディには、デブラ・ジョー・ラップとカートウッド・スミスがそれぞれキティーとレッドとして戻ってくるため、ウィルマーがフェズとして戻ってくる可能性も多いにあり得る。ウィルマーは笑いながら「ちょっと今は忙しい」としながらも「彼らのことは本当にサポートしてるし、応援してる。成功を祈ってるよ。もしタイミングがあえば、NOと言う選択肢はないね」と意欲をみせた。

ウィルマーが出演する大ヒットシリーズ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン19は4月21日(木)より日本初放送。(海外ドラマNAVI)

NCIS ネイビー犯罪捜査班 シーズン11(トク選BOX)(12枚組) [DVD]

Photo:ウィルマー・バルデラマ©FAM020/FAMOUS