『24』キーファー・サザーランド、再び復活に言及“ジャックが恋しい”

数カ月前にも報じられた『24 -TWENTY FOUR-』復活の可能性。再びキーファー・サザーランド演じるジャック・バウアーを見ることができるのだろうか? キーファーがGQ magazineに話したとVarietyが伝えている。

日本でも大ブームを巻き起こした『24 TWENTY FOUR』。放送終了後もスピンオフが製作されるなどその人気は衰えず、2014年の『24 TWENTY FOUR リブ・アナザー・デイ』では、キーファー演じるジャックがカムバック。製作総指揮と出演を兼任し、話題を呼んだ。

昨年放送開始20周年を迎え、再び注目度が高まっているいま、キーファーはGQ magazineに対し、さらなる『24』に向けて扉は開けてあるとコメント。キーファー自身、ジャックの物語はまだ解決していないと感じているようだ。

「(ジャック・バウアーが)恋しいよ。素晴らしい経験だった。これから何かをやるか、やらないかの答えをやる前に決めない方がいいと学んできた。ジャック・バウアーを演じることは大好きだよ。物語はまだ解決していないって強く思ってる。もし僕にとって納得がいく何かが書かれたなら、フランチャイズに貢献するつもりだった。たとえ出演が限られたものだったとしても、裏方にはいるよ」さらに「僕が参加するかどうかは、受け取った物語のクオリティ次第。(オリジナル版のショーランナーの)ハワード・ゴードンを意欲的にさせられるかどうか、様子を見守ろう」と加えた。

2001年から2010年にかけて9シーズン、192エピソード放送された『24』。キーファーによるとシーズン1の時点で一度作品を辞めようと思ったことがあるという。それは2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件によって撮影を中断せざるを得なかったときのこと。『24』の初回放送はこれから数か月経った11月に行われたがアメリカの歴史において最も大きな悲劇がクルーに与えた影響は、大きかったようだ。

「これ以上やりたくないと思った数週間を乗り越えた時を覚えてる。番組に携わっていた誰もが同じことを感じていたと思う。目撃したばかりの最悪の出来事を描いたり、それに近いことは誰もやりたくなかった。とはいえ、国民はまったく違うように感じていた。それがただのテレビ番組だったとしても、一人の男が屈せずにやり返す、それこそ彼らが求めていたものだった。だから僕らはやったんだ」

2017年にはコーリー・ホーキンズ演じるエリック・カーターを新たな主人公にしたスピンオフ『24:レガシー』がスタート。キーファー演じるジャックが登場することはなかったが、キーファーは製作総指揮として参加。今年はじめNMEに対し、新たな『24』製作の可能性について「これはもうハワード・ゴードンにも話したんだけど、筋が通る唯一の方法は、中国やどこか地獄のような場所からジャック・バウアーを取り戻すべく、新たなキャストを打ち出すというものだと思う」と話していた。

ジャック・バウアーを、『24 -TWENTY FOUR-』を最もよく知るといっても過言ではないキーファーが思い描く新たなストーリーが実現するのか、今後も期待をもって注目したい。(海外ドラマNAVI)

Photo:キーファー・サザーランド©JW/Famous