女帝エカチェリーナの愛と欲望の生涯を描く『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』。本作のシーズン2の日本初放送を記念して、主演を務めるエル・ファニング&ニコラス・ホルトのインタビューが到着した。
『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』は、エカチェリーナが国外から嫁ぎ、ロシア帝国の黄金時代を築き上げると同時に、女性としてはロシア史上最長在位を記録する女帝となる、その生涯を描く宮廷ドラマ。歴史的史実をベースにしつつも、架空の物語などを盛り込み、ブラックユーモアをちりばめながら、史実とフィクションが絶妙にマッチングしたストーリーが展開されている。
──シーズン2の見どころを教えてください。
エル・ファニング:シーズン1では、エカチェリーナが新たな国に慣れようとする姿や、結婚が描かれました。さらに権力を得ようとして、クーデターを企て乗っ取りを画策していました。彼⼥はシーズン1の終盤にかけて人として成⻑し、とても強くなりました。
それでシーズン2では、彼女はついに権力を手にします。権力を手にした時、それをどう扱うのか、善のために扱えるのか、良きリーダーになれるのかといったことが描かれます。そして、彼女はほとんど妊婦姿です。シーズンを通して、「子育て」というテーマも描かれます。私たちも親になるし、それに私たち自身の親たちも登場します。私の母親ヨハンナ役はジリアン・アンダーソン(『X-ファイル』)が演じるんです。そして…?
ニコラス・ホルト:僕の父ピョートル大帝は、ジェイソン・アイザックス(『ハリー・ポッター』シリーズ)が演じます。エカチェリーナは国のリーダーだけど、母親の到着によって、まるで10代に戻るようなところがあります。ピョートルにとっては…。私たちはピョートル1世についてよく耳にすると思いますが、彼の影が、僕が演じるピョートル3世にのしかかっていました。でも突然父と会って、自分が思っていたような、記憶していたような人物ではないことに気づいていきます。リーダーとして、または両親や自分の信条とは別の人間として、どうありたいかを考えるようになるんです。
──シーズン1では視聴者からたくさんの反響や感想が得られたと思いますが、それはシーズン2でどのように活きていますか?
ニコラス:僕が嬉しかった感想は、「愉快な君主」って言われたことです。キャストみんなで楽しく製作しているのが伝わってくるって。どんな作品でも製作陣が楽しんでいると、それが伝染して演じている方も楽しくなる。これからもこうやって楽しい時間を続けたいですね(笑)
──シーズン1では刺激的なシーンがたくさんありましたよね。シーズン2にもそういう場面があると思います。お二人がビックリしたようなシーンはありましたか?
ニコラス:ショッキングなところといえば、シーズン2では出産のシーンがあるんですが…
エル:ピョートルが出産する(笑)
ニコラス:そうそう、僕が出産する。いやいや(笑) エカチェリーナがパーヴェルを産むところなのですが、宮廷の人たちがベッドを用意したり、子どもの性別のことだったり…。
エル:ポップコーンを⾷べながらお楽しみいただきたいですね。
ニコラス:見ものですよ。僕は出産したことはないけれど、あれ以上最悪なことはないと思う(笑)
エル:ほんとそう。かなり衝撃(笑) それから、このシーズンには、本当に衝撃的なシーンがひとつあります。でも、まだ誰も知りません。私もまだ言えない。
ニコラス:僕は知ってる!
エル:ごめんなさい。でも心配しないで。すっごい衝撃だから。びっくりすると思いますよ。
──シーズン1のインタビューの際に、ニコラスとはよく現場でふざけあっていたとお話ししていましたよね。シーズン2の現場はどうでしたか?
エル:よく二人で笑い合っているんです。(クリエイター&脚本を務める)トニー・マクナマラが書いてくれた二人のシーンを演じるのが大好きなんです。お互い一緒に挑戦し合えていると思います。それからエカチェリーナとピョートルのようなキャラクターたちのコンビネーションの形も様々で、すごく複雑で幾重にも重なっています。だから一つのシーンも様々に演じられますし、こんなやり方もあるよねって発見を楽しんでいます。一緒にいて居心地が良いんです。まるで…なんだろう、ラクって感じ?
──ニコラスにお聞きします。エルは本作でプロデューサーも務めていますね。プロデューサーとしての彼女をどう評価していますか?
ニコラス:酷いですよ。
エル:(笑)
ニコラス:素晴らしいプロデューサーです。エルの素晴らしいところは、意見が鋭くて、物の見方がいつも正しいこと。おかげで、全てのシーンが改善されていくんです。それから、これは本当に冗談抜きで、シーンをやっていて、うまくいったかどうかを彼女に聞くと、実直な意⾒が得られること。君は隠すのが下手だからね(笑)
エル:そう(笑) 嘘をつけないんだよね、私。
ニコラス:うん。ほんとヘタ。でも、だからこそプロデューサーとして素晴らしいんです。何がうまくいっていて、何がうまくいっていないかをきちんと理解できていますし、良かったところに注目して、さらに良くできるように考えてくれています。
──エルにお聞きします。母親役のジリアン・アンダーソンとの共演はいかがでしたか?
エル:嬉しかったです。彼女が出演を希望していると聞いた時は興奮しました。それからこのドラマを観ていたということにも。「観てくださっていたんだ!」って、とてもワクワクしました。ジリアンが演じるのは宮廷の他の誰とも違うので、とても新鮮です。さっきニコラスがチラッと言っていましたけど、彼女がエカチェリーナのまだ見ぬ一面を引き出してくれています。私もそのエピソードが大好きです。それにジリアンはものすごく面白くて、ウィットに富んだ方でもあるんです。だから、私たちにもすごく馴染んでいました。
シーズン2では、宮廷内での陰謀と策略がさらに過熱していくなか、エカチェリーナがついに"ザ・グレート"の称号を手に、権力を握っていく。そして、シーズン1のラストで明らかとなったある出来事によって、ピョートルとの関係、さらにそれぞれの政治的思惑にどう影響していくのかも、見どころになっている。
『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』シーズン2 放送情報
スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて(全10話)
5月9日(月)より独占日本初放送
【二カ国語版】毎週月曜22:00ほか
【字幕版・5.1ch】毎週月曜24:00ほか
公式サイト:http://www.superdramatv.com/lineup/SNN000006922.html
(海外ドラマNAVI)
Photo:『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』シーズン2 © 2022 MRCII Distribution Company, L.P. All Rights Reserved.