アカデミー賞、司会者不在でも視聴率は昨年より11.5%も増加

現地時間2月24日(日本時間25日)、ロサンゼルスにて開催された第91回アカデミー賞授賞式。米ABCで放送された同賞は、昨年より11.5パーセントも視聴率を伸ばしたことが明らかになった。米Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

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今年のアカデミー賞テレビ視聴者数は2960万人で、7.7レーティングを獲得。過去最低だった昨年の2654万人、6.8レーティングよりも増加した結果となった。18歳から49歳までの視聴者に限っては、さらに昨年より13パーセント増加し、スポーツを除いた中継番組の中で、2017年のアカデミー賞以来、最も多く視聴された番組になる。

米大手調査会社ニールセンのデータによると、同賞は3時間13分放送されたが、コマーシャルのために昨年より41分短縮された形だった。

今年は司会者不在により、冒頭オープニングやコメディスピーチなども割愛されていたが、ノミネート作品『ボヘミアン・ラプソディ』にちなんで、クイーンとアダム・ランバートがオープニング・パフォーマンスをするなどの趣向が凝らされていた。

予想がつかないとされていた作品賞は、白人と黒人の絆を描いた『グリーンブック』が獲得。同作は、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)と脚本賞も受賞。また、作品賞は逃したものの『ボヘミアン・ラプソディ』は、フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックが主演男優賞を受賞し、編集賞、音響編集賞、録音賞と最多4部門を獲得した。

なお、アカデミー賞とローカルニュースの放送終了後には、サバイバル・パニックドラマ『ウォーキング・デッド』マギー役を降板したローレン・コーハン主演の新作ドラマ『Whiskey Cavalier(原題)』初回が放送されたが、東海岸時間では深夜直前に放送されたこともあり、視聴者数は420万人、0.8レーティングに留まった。(海外ドラマNAVI)

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本年度アカデミー賞を受賞した(左から)ラミ・マレック、オリヴィア・コールマン、レジーナ・キング、マハーシャラ・アリ
(c)ABC/Rick Rowell