『ライオン・キング』豪華俳優陣が語る監督ジョン・ファヴローとは

実写もアニメーションも超えた"超実写版"『ライオン・キング』を手掛るジョン・ファヴローが、約3年ぶりに来日する。そんな彼は、監督&製作総指揮&脚本&俳優&声優といくつもの顔を持つ。本作の豪華キャストがファヴローの姿を語る。

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ファヴローのことは俳優として知っている方の方が、多いかもしれない。今年公開のマーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』をはじめ、『スパイダーマン:ファー・フロム・フーム』などMCU(マーベル・シネマティック ・ユニバース)にもアイアンマンことトニー・スタークの側近で、スパイダーマンの見守り役という重要なキャラクターであるハッピー・ホーガン役としても出演している。その他にも、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』や『泥棒は幸せのはじまり』などにも姿を見せる。

監督としては、『アベンジャーズ』シリーズの記念すべき第一作ともいえる2010年公開の『アイアンマン』でメガホンを執り、アンマンのスーツの装着シーンを見事な映像技術で表現する。さらに、ディズニーのアニメーションを実写化した『ジャングル・ブック』では少年モーグリーや動物、自然界の生き生きとした様子を当時の最先端技術でつくりあげた。自ら監督・脚本・製作・主演を務めた『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』では、多くの映画評論家やファンからの支持を獲得。最新の映像技術を駆使する監督としてだけでなく、ストーリーテラーとしての実力も認められることとなった。

本作の主人公シンバ役で、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』や『アトランタ』などに出演し、グラミー賞アーティストのチャイルディッシュ・ガンビーノとしても知られるドナルド・グローヴァーは、ファヴローについてこう語る。「この作品が完全なアニメーションだったら、また話は違ったと思う。彼は良い意味で、脚本やセリフを大事にしすぎていないところがあった。"もう1回、違うふうに言ってみて!"って感じで」と、ファヴローは決められた脚本・セリフに固執せず、キャストたちの演技を引き出していたと振り返る。

さらに、「彼が素晴らしいのは、観客がどういうものを求めるのかが分かる、鋭い目と耳を持っているということ。だから、彼は撮影をしながら、すぐに"これは絶対に必要""これは絶対いる"という判断をしていた気がするよ」とドナルドは語る。

シンバの叔父スカー役のキウェテル・イジョフォー(『それでも夜は明ける』『ラブ・アクチュアリー』)は、「作品本来の良さを保ちながら、そこに自分の色を出していく。彼がもたらした新たな要素だったと思うよ」と語り、「ファブローは、様々なジャンルの作品を作ってきたけど、とりわけ、この分野の作品においては、豊かで詳細にまでこだわった作品を作ってきた。こういう作品に対する鋭い視点とビジョンを彼は持っていると思う。だから、自分のやったことを彼に渡すというのは、ものすごくエキサイティングなことだった」と、ファヴローとこの作品を作り上げていくことを楽しんでいたようだ。

そして今回、最先端のVR技術を駆使して生み出された没入感のあるリアルで精巧に表現された世界観に加え、本作のテーマである<サークル・オブ・ライフ>には、新たに"生きるすべての人々が互いに繋がっている。ひとりひとりが果たす役割や生きる意味を持っていて、誰しも他人のためにできることがある"という、現代に生きる人々への大切なメッセージが込められた作品になっていると、ファヴロー自身も語っている。

多くの人々が覚えている「ライオン・キング」の世界観を生かしながら、<圧巻の世界>を見せてくれるだろう。『ライオン・キング』は、8月9日(金)全国公開。(海外ドラマNAVI)

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『ライオン・キング』
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