ベネディクト・カンバーバッチが発明家エジソンを怪演!映画『エジソンズ・ゲーム』お蔵入りから奇跡の復活で日本上陸決定

蓄音機や動画撮影装置、実用電球などを生んだ世紀の発明王トーマス・エジソンほどの天才にも、最強のライバルがいた――。天才発明家 VS カリスマ実業家による壮絶なビジネスバトル「電流戦争」を描く映画『The Current War(原題)』。2017年に米国公開を予定されていながら製作会社の破産により公開が延期となっていた本作が、ついに『エジソンズ・ゲーム』という邦題で2020年4月に日本公開が決定した。ベネディクト・カンバーバッチが、世界的偉人エジソンのイメージを180度覆し、『SHERLOCK シャーロック』を彷彿とさせる奇才のダークヒーローとして怪演する話題作をご紹介しよう。

アメリカ初の電力送電システムを巡る、エジソンとライバルたちの闘い「電流戦争」があったからこそ、現代の私たちは豊かな暮らしを送っている。そんな歴史の一大トピックが、ついに映画化。莫大な金が動く特許の争奪戦に、名誉をかけた裁判。その影で横行するスキャンダラスなネガティブキャンペーンと裏取引――超一流の天才たちによる、息もつかせぬ本気の闘いの全貌が今、明かされる。

頭脳でトップに立つクリエイターである天才発明家エジソンをベネディクトが演じ、対する、戦略で支配を広げるカリスマ実業家ジョージ・ウェスティングハウスを、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』やドラマ『リトル・ドラマー・ガール 愛を演じるスパイ』のマイケル・シャノンが扮する。さらに、二人の対決の鍵を握る若き天才科学者テスラに『女王陛下のお気に入り』『トールキン 旅のはじまり』のニコラス・ホルト、エジソンを支える助手に『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドと、英国とハリウッドの美しき男たちが集結。そのほか『リッパー・ストリート』のマシュー・マクファディン、『センス8』のタペンス・ミドルトン、『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストンら豪華俳優勢が脇を固める。

本作はワインスタイン・カンパニーの作品として、2017年にトロント国際映画祭でお披露目され全米公開を予定していた。しかし共同創業者のハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ疑惑が発覚、同社は破産に追い込まれ、映画は公開延期を余儀なくされた。その後、ワインスタイン・カンパニーは買収され、新たな101 Studiosという配給会社により、遂に今年10月、全米公開を実現したばかり。この復活劇に一役買って出たのは、巨匠マーティン・スコセッシ監督だ。当初のトロント映画祭で披露された本編は、ワインスタイン・カンパニーの強い圧力によってまとめられた、製作陣にとって不本意なバージョンだったという。

本作監督のアルフォンソ・ゴメス=レホン(『アメリカン・ホラー・ストーリー』)の師匠で本作製作総指揮を担うスコセッシ監督は、それを完成版と認めず製作陣による再編集を支援した。監督たちは、超多忙なスター俳優たちを集め、たった1日限りの再撮影を敢行。元のバージョンから10分を削り、新たに5つものシーンを追加した渾身の‟ディレクターズ・カット"を完成させ、2年越しの全米公開となる奇跡の復活を成し遂げた。

19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男だった。裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは、大量の発電機が必要なエジソンの"直流"より、遠くまで電気を送れて安価な"交流"の方が優れていると考えていた。若手発明家のテスラも、効率的な"交流"の活用を提案するが、エジソンに一蹴されてしまう。ウェスティングハウスは"交流"式送電の実演会を成功させ、話題をさらう。そのニュースにエジソンは激怒、"交流"は危険で人を殺すと、ネガティブキャンペーンで世論を誘導していく。こうして世紀の"電流戦争"が幕を開けた!訴訟や駆け引き、裏工作が横行する中、ウェスティングハウスはエジソンと決裂したテスラに近づく──。

勝つためならルールは無用、究極のビジネスバトルが幕を開ける。果たしてこのビジネスバトルを制するのはどちらか? 映画『エジソンズ・ゲーム』は2020年4月、TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開。(海外ドラマNAVI)

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