ヒラリー・バートンの告白に、夫ジェフリー・ディーン・モーガンらセレブたちがこぞって賛同!米Hallmark大炎上

人気青春ドラマ『One Tree Hill』や犯罪ドラマ『ホワイトカラー』などへの出演で知られる女優のヒラリー・バートンが、米TV局Hallmark企画の映画からダイバーシティの欠如が原因で降板したと告白した。米TV Lineが報じている。

過去に『Naughty or Nice(原題)』(2012年)『Surprised by Love(原題)』(2015年)そして『Summer Villa(原題)』(2016年)とHallmark映画に出演し、常連とも言えるヒラリー。だが、12月15日(日)、自身のツイッターで同局と自分のメールのやり取りを公表しダイバーシティの欠如のため出演しなかった過去を告白した。

「1月にHallmarkから"降ろされた"仕事のメールを見ていたわ。私は、LGBTQのキャラクターや異人種カップルなどダイバーシティのあるキャスティングを熱望したの。丁寧に、はっきりとそしてプロフェッショナルに話した。でも、経営陣たちがくれた台本にはそのどれも入っていなかった。結局"この仕事をやるか降りるか"と言われて辞めたの。ペナルティも課されたのは最悪だった。家から近いロケだったし報酬も良かったし、愛してやまない国のために従事してくれる軍の人たちの話だったし。でも、また同じ状況になったとしてもきっと断るわ。偏見はトップから来ているもので、そういうことが全体に浸透していくの。私は、(米)Lifetime TVをいつも応援しているわ。だって、私の懸念を聞いてくれたから。クリスマスのミラクルを信じてる? Lifetimeにあるわよ。そして、これが大事なこと。私の素晴らしい夫であるジェフリー・ディーン・モーガンが一生懸命仕事をしてくれているおかげで、私は仕事を選ぶことができる。誰もがこのような状況になれるわけではないわ。また、配偶者に無理強いすべきでもない。もし私が家のローンを払う一家の大黒柱で、あの仕事を受けるかどうかと言われていたら、すっごく困ったわ」

支持を表明したLifetime TVでヒラリーは、2018年に『Christmas Contract(原題)』、2019年に『A Christmas Wish(原題)』という映画に出演している。

そもそも事の発端は、Hallmark社が米ウエディング・プランニング会社Zolaの、女性同士が結婚式でキスをするというコマーシャルを排除したことがきっかけ。Hallmarkは、同社の男性と女性の結婚式シーンは放送し続けていたことから、Zola社はこれに異議を唱え、全ての広告をHallmarkチャンネルから引き上げることを決断。Hallmarkを非難して今後同チャンネルに広告を掲載しないことを発表した。

ヒラリーの一連のツイートに対して多くのコメントが寄せられているが、夫のジェフリーも返答。「まず、エルフのコスチュームを着た君も好きだよ。次に、そして大事なことだが、HallmarkとHallmarkチャンネル?? 気持ち悪いな。他に言葉はないよ」と同調している。それに対しヒラリーも「愛してる。サンタさん」と返した。

また、『ホワイトカラー』でヒラリーと共演したブリジット・リーガンは、HallmarkがZola社の同性愛者のキス広告をやめたことに関し、「残念だわ。このホリデーシーズンは愛を広める時期だと思ったのに。その代わり差別を広めたわね。LGBTQの家族とコミュニティに尊厳を」とTweetした。

その他にもこの件で、『ワイノナ・アープ』のティム・ロゾンは、「愛は愛だ」と述べ、コメディエンヌでトーク番組ホストのエレン・デジェネレスは「もう2020年になるよね? 何考えてるの? 説明して。ちゃんと聞くから」と同社社長らに向けてコメントした。

『クィア・アイ』のアントニ・ポロウスキもまた、「愛は...あ、待って。Hallmarkにはないんだった」とその広告を掲載。

その他ライバルでもある米FreeformやNetflixなどは、ここぞとばかりに自社では同性愛者を描いた作品がたくさんある事をアピールするTweetを投稿している。

Hallmark社のマイク・ペリー社長は今回の炎上を受けて「Hallmarkは、職場内でも、商品でも、また我々がつくりだすもの全てにおいて、多様性を重要視し、コミットしてまいりました」と述べ、引き続きGLAAD(ゲイ擁護団体)と連携をとってLGBTQ コミュニティに貢献していきたいとコメントを発表。Zora社とも話し合いをして関係改善に努めたいと語っている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ヒラリー・バートン&ジェフリー・ディーン・モーガン ©NYPW/FAMOUS