『Glee』ハリー・シャム・Jr 、"脇役アジア人"から映画主演までの道のり

大ヒット青春ミュージカルドラマ『Glee/グリー』でダンスが得意なマイクを演じたハリー・シャム・Jr。最近では、『シャドウハンター:The Mortal Instruments』の同性愛者のマグナス役や、2018年の大ヒット映画『クレイジー・リッチ!』のチャーリー・ウー役などで大活躍している。そんなハリーが『Glee』で言われていた"もう一人のアジア人"から映画で主演を務めるまでの道のりについて語っている。米Deadlineが報じた。

『大脱出3』、『BURN/バーン』と立て続けに映画に出演しているハリーだが、現在公開中の『オール・マイ・ライフ』では、ジェシカ・ロース(『ハッピー・デス・デイ』)の恋人役で主演を務める。

本作は、奇跡の実話を基にしており、白人女性ジェンとアジア系男性ソルの運命を描いたもの。婚約したばかりで幸せいっぱいの二人だが、ソルが末期の肝臓がんと診断され余命半年を宣告されてしまう。刻一刻と迫りくる時間との戦いの中、友人や家族はあきらめていた結婚式を、わずか2週間で実現するためにクラウドファンディングを開始する――。という心温まる感動のラブストーリーだ。

そんな作品に主演するハリーは、Deadlineのポッドキャストで、『Glee』から本作までの道のりについて語った。

「『Glee』にはとてもいい思い出があるし、いい経験だった。でも若かったし、この業界では、(アジア人だから)あれを言わないといけない、これをしないといけないというものを自分の中で消化するのが大変だった。選択肢も限られていたしね。どうしてハリウッドではアジア人はこういう風になっているのかとも思っていたけど、製作の偉い人たちときちんと話したら、ほとんどの場合、いつもではないけれど、解決策が見つかったよ。だから僕は、若い俳優たちには自分が苦しんだようなことを経験してほしくないと思う。昔からブルース・リーのことなんかもジョークにされるしね。でも、そういう話を製作の人たちとできる機会を可能な限り持とうと思っているよ」と、自らが行動することでアジア人俳優への偏見をなくそうと働きかけていることを明かした。

また、公開中の映画については「『オール・マイ・ライフ』は、実際の二人の動画を見ていたし、台本をもらったら素晴らしくてやりたいと思ったんだ。これはただ誰かが癌になるという話ではなくて、この作品のメッセージは、どんな時も常に前向きでいるということだからね。それにこういう作品は演じる二人のケミストリーが大事だと思うんだ。そしてテストの時のジェシカとのケミストリーが最高だったから、この実話を人々に伝えたいと思ったよ」

苦労しながらもアジア人の活躍の幅を広げたハリーが主演する『オール・マイ・ライフ』はTOHOシネマズ 日比谷にて12月4日(金)から12月10日(木)まで期間限定で公開中。(海外ドラマNAVI)

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ハリー・シャム・Jr ©NYKC
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