トム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズ最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)通算27作目となる本作の劇場公開に向けて、予習しておきたいポイント4つをご紹介しよう。
実写映画作品のスパイダーマンはこれまで3名の監督によって手掛けられ、トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールド、そしてトム・ホランドによる3名のピーター・パーカーが誕生。全シリーズの興行収入の合計は約60億ドルを超え(※Box Office Mojo調べ)今なお、世界中のファンから愛されている。
そして、2022年1月7日(金)にいよいよ日本でも公開となるのが、MCU版『スパイダーマン』トリロジーの最終章となる最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。第一弾予告編は公開後24時間で3億5550万回再生を記録し、最も視聴された予告編(Sony Pictures Entertainmentより発表)となるなど、全世界でスパイダーマン熱が上昇中だ。
『スパイダーマン』シリーズは、サム・ライミ監督による3作、マーク・ウェブ監督による2作、そしてジョン・ワッツ監督によるMCU版が2作と、合計で7作品もの過去作がある。そこで「すべて観ていないとわからないのでは...?」と不安な読者へ向けて、"スパイダーマン"と言えば! というおなじみのキーワードから、最新作の見どころまでチェックできる4つのキーワードをピックアップ! 最新作公開前にバッチリ予習しておこう。
ポイント①「親愛なる隣人」
スパイダーマンの愛称として最も知られているのが"親愛なる隣人"というキャッチフレーズ。スパイダーマンは1962年にコミック誌に登場。当時、コミックヒーローといえば、成人した筋骨隆々の男性主人公が主流であり、精神的に未熟な高校生がヒーローであるという設定は、ほぼ前例のないものだった。「スパイダーマン」はあえてその風潮と逆の道を進み、たまたま超能力を持ったニューヨークで暮らすごく普通の少年ピーター・パーカーを主人公とし、学校や恋に悩む姿など等身大のティーンとして描かれた。その親しみやすさは多くの読者の心をつかみ、まさに"親愛なる隣人"として60年にも渡り愛されてきたのだ。
特に、本シリーズ主演のトムは、愛嬌たっぷりの人柄もあいまって、歴代ピーター・パーカーの中でも"親愛なる隣人"が似合う人物としてファンから高い支持を得ている。前作で世界中に正体が明かされてしまったピーターだが、再び"親愛なる隣人"として人々に受け入れられることができるのか!?
ポイント②「大いなる力には大いなる責任が伴う」
この言葉は、スパイダーマンの世界観を象徴する言葉として知られ、コミックから映画、アニメーションと姿を変えてもなお、根底に流れるテーマでもある。ピーターにこの言葉を残したのは、両親を亡くした彼を親代わりに育ててくれた「ベンおじさん」。
父親のようでもあったベンは、スパイダーマンとしての能力を得て調子に乗っているピーターにこの言葉を残して命を落とす。歴代のピーターは、このベンの死によって特別な力を持つヒーローとしての責任を自覚していく...。そしてこの言葉は彼が人々を守るための原動力となっていくのだ。
MCU版には、ベンの存在が示唆されるイースターエッグはあれど、現時点ではまだ登場していない。ゆえに、この言葉が直接的に出てきたことはないが、どのシリーズでもこの言葉がピーターを導く大切なテーマであることに変わりない。
ポイント③「マルチバース」
最新作では、自身がスパイダーマンということを世界中にばらされてしまい、大切な人に危険が及ぶことを恐れたピーターが、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ『SHERLOCK シャーロック』)に力を借りに行くところから始まる。二人は『アベンジャーズ/エンドゲーム』で強敵サノスに立ち向かうため共闘した仲だ。
自分がスパイダーマンだと知られていない世界にして欲しいというピーターの頼みを聞いたストレンジは呪文を唱えるが、やがて時空が歪んでしまいマルチバースが出現! マルチバースとは、宇宙には複数の世界...パラレル・ワールドが存在するという考え方のこと。マルチバースが出現することで、ピーターは二つの人生を同時に歩み始めることに。ストレンジからは「どちらか一つを選ばなければ」と警告される。
予告編からは、サム・ライミ監督作に登場したグリーンゴブリン、ドック・オクことDr.オットー・オクタビアス、サンドマン、マーク・ウェブ監督作に登場したリザード、エレクトロら複数のヴィランの姿が確認できる。ストレンジは"彼らの存在がこのユニバースを危うくする"として、ピーターたちに危険を訴えるが、その後さらなる混乱が引き起こされる様子が見受けられる。「僕の責任だ。全員は救えない」という台詞の果てに、ピーターが下す選択とは......。次元を超えた壮大なストーリー展開に、歴代シリーズファンの期待も高まる!
ポイント④「MJとの恋」
本作でかつてないピンチを迎えるピーターだが、恋の行方も見逃せない! 普通の高校生として学生生活を送るピーターのティーンらしい一面も魅力の一つだ。本シリーズでは、ゼンデイヤ(『ユーフォリア/EUPHORIA』)がMJを演じている。
シリーズ1作目では、クラスメイトとしてとして距離のある関係だったが、2作目では修学旅行中に二人の距離が急接近! 本作の予告編からも、二人の仲睦まじさが窺える。しかし、ドクター・ストレンジの呪文によって、MJの記憶からピーターがスパイダーマンであるという事実が消えてしまう可能性が明かされている。二人の関係性は、本作を経て一体どうなるのか?
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、2022年1月7日(金)より全国の映画館にて公開。(海外ドラマNAVI)
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