米ABCの大ヒットドラマ『LOST』で全シーズンにわたりサン・クォンを演じたキム・ユンジンが、人気長寿医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』のオーディションを受けていたと明かした。米Entertainment Weeklyが報じている。
韓国出身のユンジンは、同国製作によるアクション映画『シュリ』の主演で注目され、『LOST』で本格的にハリウッドへ進出したが、その前に『グレイズ・アナトミー』のオーディションを受けていたという。
「製作側が番組のオーディションのために私をロサンゼルスに呼び寄せて費用も払ってくれ、すごく良い条件でした。初のオーディションは『グレイズ・アナトミー』だったんです。サンドラ・オーのキャラクター(クリスティーナ・ヤン)ではなく、(キャサリン・ハイグルが演じた)イジー役のオーディションでコールバックを受けました」
そして、『LOST』では、結果的にエヴァンジェリン・リリーが獲得したケイト役のオーディションを受けたとユンジンは明かした。「私のキャラクター(サン)は、私のオーディション後に書かれました。製作チームに、"あなたはすごく良かったけれど、ケイトには相応しくない"と言われて、私は、"J・J・エイブラムスと素晴らしいオーディションができたし、それで満足"と、それで終わったと思っていました。すると数時間後、私のエージェントに電話があり、エージェントがとても興奮していました。"彼らが、あなたのために役を書くつもりです。(オーディション後の)40分ほどでJ・Jから電話がありました"と言われたんです」
それでもユンジンは、『LOST』が上手くいかなかった場合に備え、『グレイズ・アナトミー』のコールバックにも顔を出すつもりだったのだという。しかし、その彼女の意志を聞いたエージェントに、『LOST』の撮影のためにハワイへ向かうべきだと説得されたそうだ。
『LOST』のサン役で、ハリウッドを代表するアジア系女優の一人となったユンジンは、その後も『溺れる女たち ~ミストレス~』にカレン・キム役でレギュラー出演。ここ近年は、『復讐の女神』や『時間回廊の殺人』など韓国作品への出演が続いており、Netflixの人気ドラマ『ペーパー・ハウス』の韓国版リメイクにキャスティングされたばかりだ。
(海外ドラマNAVI)
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キム・ユンジン ©FAM020/FAMOUS