中国で配信開始の『フレンズ』、ロスの同性愛者の元妻など検閲でカット

放送終了から18年が経っても愛され続けている大人気シットコム『フレンズ』。昨年にはリユニオンも配信されるなど、世代を超えて支持されている本作だが、中国での再配信にあたり、検閲によっていくつかのシーンが削除・変更されたことが明らかになった。米Deadlineが報じた。

検閲で削除されたのはLGBTQや性的な描写に関する場面。米Reutersによれば、中国では動画配信サービスSohu TVにて2018年まで配信されていたが、今月11日(金)に約4年ぶりに復活。Tencent、Youku、Bilibiliなど複数の動画配信サービスで配信がスタートした。しかし、この配信を楽しみに待っていたファンは、アメリカで放送されていたオリジナル版とは異なる編集を見逃さなかった。

削除された場面の一つには、ロス(デヴィッド・シュワイマー)の元妻がレズビアンだったことについて触れる会話があるシーン。他にも、Tencentの配信では、ジョーイ(マット・ルブラン)がストリップクラブに行くことを提案する場面を、ただ遊びに行こうと誘うように変更されているという。

これを見たファンは早速批判の声を上げ、ソーシャルメディアには「#Friendshasbeencensored」というハッシュタグをつけた抗議コメントが殺到。しかし、現在ではこの抗議にも制限がかけられ、閲覧できないようになっている。

中国共産党は、国益に沿ってないコンテンツについて、メディアを厳しく検閲しており、その対象には、文化的伝統を軽視する、宗教政策を損なう、社会的道徳を損なうものなどが含まれる。2015年、中国は同性愛を含む「異常な性的関係」とみなす描写のあるテレビ番組や映画の放送・配信を禁止した。(海外ドラマNAVI)

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『フレンズ』
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