『ギルモア・ガールズ』寒い冬に心があったかくなるドラマいかがですか?

アメリカ・コネチカットの小さな町を舞台に、似た者同士で仲の良いシングル・マザーのローレライとローリーの母娘を中心に、友情、家族、人との絆を描いたハートフルなファミリードラマ『ギルモア・ガールズ』。
LaLa TVで来年1月13日(日)19時から待望の第2シーズンが始まる。

まだこのドラマを見たことのない人のために、私目線でちょいと紹介しよう。
切ったり撃ったり、殺したり殺されたり、空飛んだり時空を移動したりというスリルやアクションは全くない昨今には珍しいタイプの海外ドラマ。いわゆる悪党も見当たらない刺激に欠けるドラマで退屈なのかと思いきや、登場人物のキャラクターや会話のテンポに乗せられて、過度な刺激に慣れた人にもなんだか刺さってしまうミラクルなところがある。もっとも、退屈するようなドラマならアメリカで7シーズンも続くわけはないか。

母であるローレライは私とほぼ同年代の32歳、娘のローリーは16歳。つまり、ローレライは16歳のときにローリーを産んじゃったってわけ。しかも相手の男とは一緒になっていないという設定。私ってば、ちょっと昔に言われた"遠吠えしている"カテゴリに入る人間だからして、どこにはまればいいんだよ~って叫びたくなるんだが、それがローレライにもローリーにも入ってしまう。
ローレライは、32歳にして既に16年間も子育てしてきているんだけど、下手に落ち着いていない、どころか若干子供っぽいところがいいし、年相応の仕事・恋愛の悩みもバッチリあるから同じ目線になれる。ローリーは、母・ローレライとは対照的に落ち着いた優等生キャラ。でも、やっぱり若いな~っていう青いところが見ていてイタ気持ちいい。いい子だし、しっかりしているから、痛すぎないで見てられるってところもいい。
変わり者の登場人物はたくさんいるけど、みんな基本いい人たちだから問題が勃発してバタバタしても嫌な気持ちにならずに見られる。人ってやっぱいいもんだ~ってジワっとしちゃえるところが魅力。

第1シーズンは、登場人物のバックグラウンドを絡めたエピソードが多く、いわば人物紹介的なゆったりとした展開だった。シーズンの最終話は幸せそうな人たちとそうでもない人たちとがいて、で、これからどうなるわけ!?って感じで終わっちゃった。だから、第2シーズンの放送開始が目の前ということで楽しみ。

先日、『ギルモア・ガールズ』の声優陣による第2シーズン予告編のアフレコに行ってきた。

出演したのは、ローレライ役の岡寛恵さん、ローリー役の川庄美雪さん、ルーク役の咲野俊介さん、ディーン役の中川慶一さん。

予告編という短い尺の中でも、本編同様、速いテンポの丁々発止な会話が繰り広げられていく。すごく微妙なタイミングでOKになったり、取り直しになったりという様子を見ていると、見学しているほうまで緊張してしまった。

岡さん曰く、「ローリーとローレライの掛け合いのマシンガントークは一番大変。2人とも興奮するとテンションが高くなって、相手の話を聞いているのか聞いていないのかわからない状態になって会話をするから。その速さに感情を乗っけて、さらに日本語もはっきりと発音しないと伝えたいことが通じない。でも、スピード感も出したいから、毎回課題ですね」。

咲野さんによると、「今の録音技術的だったら1人ずつ取ることはできるんです。だけどギルモアの現場はそれを基本的にやらないという方針があるので、同録でやっていくんですよ。そういうアナログな方法をとると、ひとつの間違いで何ページも戻らなくちゃいけないということもあるんですが、その分、会話に生っぽさというのは出るんですね」と。

第1シーズンを見逃した人も、LaLa TVのHPに行ってしっかり人物相関を頭に叩き込んだら、十分第2シーズンを楽しめるはず。
日常も人も捨てたもんじゃないなと気張らずに思える心地よくて温かい、そんなドラマ。身も心も(!?)寒くなるこんな季節に、あったかくした部屋であったかいコーヒーでも飲みながら、クスッと、キュンと、ジワっとしてみてはいかが?

『ギルモア・ガールズ』第2シーズン
LaLa TVにて
2008年1月13日(日)19時放送スタート!
毎週日曜19時~ほか

TM &© Warner Bros. Entertainment Inc.