現在、WOWOWで第7シーズンを放送中の『グレイズ・アナトミー』。今シーズンの目玉の一つが、キャストたちが見事な歌を披露する"ミュージック・エピソード"。いよいよその放送が11月16日（水）に迫っています。しかも今回、日本語吹き替え版では、翻訳された歌詞で日本語版キャストが歌も吹き替えるというからメチャクチャ驚き！ 今回は、このミュージック・エピソードの歌の収録現場の様子や日本語版キャストのコメントなどを交えながら、このエピソードの魅力を徹底的に"解剖"しちゃいますよー！
●"ドラマ×ミュージック"の分野が絶好調！
さかのぼれば、『アリーmy Love』シーズン3の最終話や『バフィー ～恋する十字架～』シーズン6の第7話など、過去にもミュージック・エピソードの前例があるけれど、最近のTV界における"ドラマ×ミュージック"のブームはあの頃とはスケールが違う！ ディズニー・チャンネルのTV映画『ハイスクール・ミュージカル』の成功に始まり、かの『Glee／グリー』が空前の大ヒット。最近では『FRINGE／フリンジ』のシーズン2のミュージカル・エピソードが記憶に新しいし、今後、あの『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』や『サンクチュアリ』でもミュージカル・エピソードが制作されるかもしれないとか。
そう言えば、先月からWOWOWで第2シーズンの放送がスタートした『私はラブ・リーガル』にもミュージカル・シーンが盛り込まれているし。
さらには、『Glee』に追いつけ追い越せ！ ということで、ディズニー・チャンネルでは、TV映画『タイムマシン大作戦』のルーク・ペンワード、『サニーwithチャンス』のG・ハネリウスのほか、『アグリー・ベティ』でベティの甥ジャスティンを演じたマーク・インデリカートらをキャスティングした『Madison High（原題）』を企画。一方、NBC局では、スティーヴン・スピルバーグからアイデアを得たミュージカルドラマ『Smash（原題）』を製作中。こちらは、『ふたりは友達？ ウィル&グレイス』のグレイス役のデブラ・メッシングや『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『フラッシュフォワード』でお馴染みのジャック・ダヴェンポート、ブロードウェイ版『ウィキッド』でグリンダを演じていたメーガン・ヒルティ、『アメリカン・アイドル』出身のキャサリン・マクフィー、ジョン・ヒューストン監督を父に持つオスカー女優アンジェリカ・ヒューストンら、出演陣も実に豪華！
いずれも2012年に全米で放送スタート予定だというから、音楽をテーマにしたドラマの争いはますます激化しそうな様相を呈しています。
●『グレイズ』のミュージック・エピソードが満を持して登場！
そんな"ドラマ×ミュージック"旋風が吹き荒れる中、満を持して『グレイズ・アナトミー』にもミュージック・エピソードが登場！ オリジナルキャストの中には、これまでも番組内で美声を披露してきたベイリー役のチャンドラ・ウィルソンのほか、トニー賞最優秀助演女優賞（ミュージカル部門）の受賞歴があるカリー役のサラ・ラミレスがいるから、「この企画、失敗するわけない！」と直感したものの、多くのキャストはミュージカルの舞台に立った経験がないし...。どうなるんだ～！？とチラッと心配もしてみたけれど、コレ、まったくの杞憂でした。だって、蓋を開けてみたら、ミュージカルの経験はなくても歌えるキャストがわんさか！ これは嬉しい発見だ～！
え！？ 誰が歌って誰が歌わないのかって？ それは観てのお楽しみ。ただし、先にも名前を挙げたサラ・ラミレスが主役であるということだけはお伝えしておきましょう。
●な、なんと！ 日本語版キャストが歌も日本語で吹き替えるって！？
本格的なミュージック（ミュージカル）・シーンが盛り込まれているドラマでは、歌の部分は原音を使う場合がほとんど。正直言って、今回の『グレイズ』のミュージック・エピソードも歌は原音を使うだろうなと思っていましたが、な、なんと！ 歌も日本語版キャストが日本語に吹き替えて歌うというじゃないですか！ これはかなり勇気のある企画。だって、楽曲を日本語に翻訳して使用するため許諾を得る手続きに始まり、歌詞の翻訳、採譜、譜割りなど、通常の海外ドラマの制作にはない工程を相当数踏まなければならないわけで。もちろん、日本語版キャストの了承も得なくちゃいけないし、了承を得たところで歌の収録のスケジュールも組まなきゃいけないし、実際に役者さんたちの音域が原音をカバーできるかチェックする必要もあるし。それはそれは時間もお金もかかる...。でも、今回はそれをやっちゃうというからスゴイ！ 日本語版制作陣の気概を感じずにはいられません！
＞＞さて、歌の吹き替え現場はどうなっているでしょう！？ 各声優さんたちの奮闘ぶりは【後編】で！
『グレイズ・アナトミー』
（c） ABC Studios
『私はラブ・リーガル』
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