現在、シーズン1のDVDが好評発売中、そして10月5日にはシーズン2のDVD&ブルーレイの発売も控えている『SHERLOCK/シャーロック』。本作で主人公のシャーロック・ホームズを演じるのがベネディクト・カンバーバッチだ。そのベネディクトから本作について、コメントが届きました!!
■原作から現代風に脚色された本作についてどう思っていますか?
原作は幅広い層のファンに読まれていて、今でもシャーロック・ホームズは時代を超えた偉大なる探偵なんだ。160もの言語に翻訳されているひとつの文化であり、国際的な存在になっている。今回のドラマ化は、原作をあくまで資料として、舞台は現代に設定していることがユニークだね。話の筋は原作に沿っており、第1話『ピンク色の研究』では、"緋色の研究"を元にシャーロックとジョンの出会いをきちんと描いている。
コナン・ドイルの原作は考え抜かれているし、魅力的な登場人物をイキイキと描いているんだ
。
マーク・ゲイティスとスティーブン・モファットという二人の職人芸で、話をひねって誇示するのではなく、とにかくストーリーを面白く、シャーロックを知らない人にも楽しめるように心がけたんだ。ドラマを見て原作を読み始めてくれる人がいたら、本当に嬉しいよ。
■これまで様々な俳優が演じてきたシャーロック・ホームズをご自身が演じることになりましたが...。
シャーロック・ホームズ協会から手紙をもらい、シャーロックを演じることの重責を教えてくれたよ。今回71代目になるわけだけど、僕らはこれまでのイメージを部分的に一掃したいと思っているんだ。
子どもの頃、TVでジェレミー・ブレットが演じたシャーロックをよく見ていたよ。彼の演技は素晴らしくて夢中になり、全然飽きさせなかった。ラスボーン、ジェレミー・ブレットに代表されるように、これまでのビクトリア時代のシャーロック・ホームズをもう一度再現するのではなく、時代を超えて魅力的な脚本により、新たなるページを作りだしたんだ。
その他、爆破シーンに、カンフーアクション、中国マフィアとの格闘シーンもあるし、素手で人を襲う巨人を撃ったり、ロンドン中をブラックキャブで容疑者を追跡したりと、目が離せない内容になっているよ。
■シャーロックとワトソンの関係は?
シャーロックとワトソン(マーティン・フリーマン)の大掛かりな冒険は、チームワークで成り立っている。たった一人では到底乗り切れない。ワトソンが早くに結婚してしまう原作と違うので、"二人はカップルなのでは?"という誤解を生んでいるようだけどね。二人でフラットをシェアするということがどういうことなのか定かではないが、同様に二人のことを理解するには時間を要するということではないかと思うよ。
■舞台・時代設定、なによりシャーロックたちの捜査の見所は?
ドラマの舞台の中心はロンドンだ―象徴的なソーホー、チャイナタウン、ピカデリーサーカス、ウェストミンスター橋など。現代のロンドンライフを取り巻くすべてのものが登場するよ-ブラックキャブ、テムズ川、交通渋滞、携帯、にコンピュータもね。
現代版シャーロックとして捜査を助けるものは、テクノロジーであり自身でウェブサイト"論理の科学"を運営しているほど。ものすごい数の情報量を収集し、推理を立て、何が起きているのかを導き出すんだ。最新の科学技術を駆使はしているが、人間的な直観に従うことも多々ある。判断を間違った際にはテクノロジーで挽回するなど、現代的な捜査手法を使っているんだよ。
現代の世に甦った新しいシャーロックたちの活躍を是非ご自宅で楽しんでください!
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『SHERLOCK/シャーロック』シーズン2のDVD&ブルーレイは、角川書店から10月5日発売される。(海外ドラマNAVI)