SFやホラー、ミステリーなど多岐にわたって活躍する作家、ディーン・クーンツ。その彼が執筆した小説シリーズ『フランケンシュタイン』が、米TNTによりTVシリーズとして立ち上がることになった。
『フランケンシュタイン』は、メアリー・シェリーの古典小説をベースに、現代のニューオリンズで繰り広げられる物語。天才科学者フランケンシュタインと、彼が生み出した怪物は、お互いが生きていることを知らぬまま現代に暮らしていた。フランケンシュタインはヴィクター・ヘリオスの偽名のもと、人造人間による世界征服を企んでいたが、200年の時をへて、再び二人の運命が交錯することになる。
実はこの小説は、2004年にクーンツも参加した同名のTVパイロット(マーティン・スコセッシ製作)に着想を得て書かれたもの。2010年には小説を映画化する話も進んでいたが、結局、TVシリーズに落ち着いたようだ。小説は全五部作で、日本でも第一巻から三巻までが『フランケンシュタイン 野望』『~ 支配』『~ 対決』として翻訳されている。
TVシリーズの製作総指揮を務めるジェームズ・V・ハートは、ケネス・ブラナー監督・出演による1994年の映画『フランケンシュタイン』で、原案・製作として参加していた人物。フランシス・F・コッポラ監督の映画『ドラキュラ』や、スティーヴン・スピルバーグ監督の『フック』などでは脚本も手がけており、本作でも息子のジェイク・ハートとともに、パイロットの脚本を執筆する。また、クーンツも同じく製作総指揮に名を連ねている。(海外ドラマNAVI)