高い評価を集めたSFドラマ『バトルスター・ギャラクティカ』の前史として、ウィリアム・アダマの若かりし頃を描く新作『Battlestar Galactica:Blood & Chrome』。このプロジェクトのニュースはしばらく途絶えていたが、ようやくWEBシリーズとしての配信が決まった。
『Battlestar Galactica:Blood & Chrome』は、第1次サイロン戦争勃発から10年後、若き日のアダマの活躍を描く作品。アダマを演じるのは英国出身のルーク・パスカリーノで、製作総指揮は本家シリーズと同じくデヴィッド・エイック、そして、ロナルド・D・ムーアに代わりマイケル・テイラーが務めている。
今回Syfyが行った発表によると、WEBシリーズはYouTubeチャンネル「Machinima Prime」にて、アメリカ時間で11月9日(金)からスタート(ただし、日本からの視聴はブロックされる可能性がある)。7~12分のエピソードを、4週間にわたって10話配信する。さらに2013年初頭には、2時間枠のバージョンを米Syfyで放送し、その後、ブルーレイ/DVD/ビデオ・オン・デマンドでリリースする。
米Entertainment Weeklyは、このような短期間にオンライン、TV、ブルーレイ/DVD/ビデオ・オン・デマンドでのリリースを立て続けに行うのは、TVシリーズではかなり珍しいことだとしている。
本作は2010年の夏、まずWEBシリーズとして企画され、同年の10月、当時放送中だったスピンオフ作品『Caprica』の打ち切り決定とともに、TV向けのパイロットエピソードとして製作されることが決まった。ところが昨年8月、ラフカットの上映を見たSyfy重役は、本作をWEBシリーズに戻すことを検討していると報じられ、その後、ニュースはぱったりと途絶えてしまっていた。
そうした経緯から、いつ日の目を見るのかとファンをやきもきさせていた本作。公開されたトレイラーを見ると、特殊視覚効果をふんだんに盛り込んだ迫力満点の絵作りがなされているようだ。Syfyがファンの反響を見て、シリーズ化を再び検討してくれればいいのだが、はたしてどうなるか?(海外ドラマNAVI)